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英国スポーツ団体:P2Pテレビには断固たる処置をとる

P2Pテレビ、有名なところではTVUPlayerなどがありますが、それらのほとんどは無許可でストリーミングを行っているわけです。現在のところ、それらに対する大きな訴訟や法的措置の動きは見られてはいませんが、それもそろそろ看過しえないところまで来ているのかもしれません。この記事は、P2Pテレビが引き起こす問題と、それに対する英国スポーツ団体の対応についてのお話。

原典:ZeroPaid.com
原題:UK Sports Authorities Crack Down on P2P TV
筆者:soulxtc
日付:November 30, 2006
URL:http://www.zeropaid.com/news/8052/

P2PTVは、彼らの違法なストリーム配信が規制されるくらいにまで、ポピュラーなものとなったようだ。英国のスポーツ団体は、彼らの試合の無許可のストリーミング配信を、インターネット上から探し出し、取り締まるために、NetResultと呼ばれる会社と契約を結んだ。

FAプレミアリーグ、Uefa、Cricket Australia、その他のスポーツ団体は、P2Pストリーミングが彼らのゲームのスタジアム動員を阻害するのではないかと考えている。スタジアムへの動員数に影響を及ぼすことを恐れて、Premiershipといった複数の試合は、英国ではTV放送されていない。しかし、P2P TVはそうした彼らの努力を台無しにしている。

P2Pストリーミングは主に、中国のスポーツチャンネルによってなされており、TVUPlayerのようなアプリケーションを利用することで、世界中どこでも視聴することができる。

サッカーに加えて、一部のサイトでは、オーストラリアで行われるThe Ashes(英国とオーストラリアの対抗戦)のクリケットの試合も生中継するというところもある。そもそも、誰が、そしてどれくらいの人がクリケットの試合を視聴するのかは、私にはわからないけれど、しかし、このような需要が非常に高く、それらのイベントをストリーミング配信する価値があるということは示されているだろう。

Premiershipマッチは、現在、世界中のどこであってもストリーミングは利用できない。しかし、次のシーズンからそれは開始され、Sky and Setanta Sports(2010年まで英国でPremiershipマッチを放送する権利を所有する)がインターネット上で、試合を合法的に放送することができることになっている。

NetResultは、調査”results(結果)”から、中国ソースによる(ストリーミング)放送をとめるための”good success(良い解決方法)”が得られたと主張している。しかし、それは”ongoing challenge(進行中の挑戦)”である。

「我々は徐々に一つ一つ、その数を減らしていっているのです。残念なことに、それは非常に時間のかかるプロセスでもあります。」と、NetResultsのTim Cooperは語る。想像して欲しい。16億人以上が住み、世界の海賊行為の中心地である国での、困難で、時間のかかるプロセス?うーん、彼自身、仕事が自分に適していると確信しているんだろう。

彼は更に続ける。

あなたは今日、ウェブサイトを1つ閉鎖することができました。しかし、明日にはもう、他の10のウェブサイトが出現しているのです。我々は継続的な戦いを挑んでいるのです。なぜなら、人々は、常に進化するある種のサービスや新たなテクノロジーを試したり、それに飛びついたり、飛びのいたりするからです。

彼らのコメントはまるで、10年以上も前にRIAAのオフィス内部で循環していた機密のemailからおこされたかのようだ。彼は、ハリウッドの脚本に倣って、迅速かつ効率よくP2Pを受け入れるよう雇い主に伝えるべきだろう。現在もう既にストリームで見られるなら、なぜ次のシーズンまで待たなければならない?なぜ、これらのサイトは追跡しても、翌日には増殖しているということを理解しているのに、追跡を行ってお金を無駄にするの?

ロシアがついに米国(とその後ろの業界団体)と手を結んだことで(ロシア、米国からのAllofMP3.com閉鎖要求に合意)、今後の著作権侵害国家としての矛先は中国に向くことになりそうですね。まぁ、昔から著作権という意識自体の薄い国ですからしょうがない気もしますが、これが本格的にビジネスに参入してきたとしたら、今後の風向きは変わってくるかも知れません。といっても、根本は社会主義国家で、我を張って利を得るという体質もあいまって、ロシアほど容易に話が進むとも思えません…(対中国との交渉に比べたら、対ロシアとの交渉は楽に思えるくらいって意味です。)。

個人的には、筆者の意見には賛同できないなぁ。確かに、1つ叩いている間に10増えるってのは効率も悪いけれど、全く意味のないことではない。それに、需要があるんだから、P2Pで流すべきだってのもわからんではないけれど、それで採算が取れるならとっくにそうしているはず。権利関係で面倒だってこともあるかもしれないけれど、明らかに宝の山なのであれば、どれだけ面倒でも必死になって権利関係をクリアしようとするだろう。でも、実際にはそうではないわけで。なぜなら、配信で利益が上げられるかどうかはわからないから。いかにP2Pでの配信がローコストだといっても、その環境を作り上げるまでに相当なコストがかかる。あと10年後、20年後なら比較的参入も容易になっているかもしれないが、現状は非常に厳しいわけだ。

まず、配信の実現のためには業界団体が全体として環境整備に取り組まなければならないと思う。一番の障壁は権利関係なのかな。業界団体の対応を見ると、たとえ最終的には利益が期待されるものでも、その過程でほんのちょっとでも自らの利益に負の影響を及ぼす可能性があれば、波及効果を考える前に条件反射で拒否しているという節もある。iTMSなどのときもそうであった。開始時点で「benefits > costs」となっていないと許せないのだろう。「開始時点で」というより「短期的に」かもしれないけれど。個人的には短期的な利得だけを追って、長期的な損失を生んでいるような気もするのだけれどね。

と、業界団体に物申してみたけれど、でも結局はユーザの意識が変わることも求められるのだけれどね。たとえば、あるドラマがon-demandで配信されるようになったとする。もちろん、許諾を得た無料のもの、そして広告収入によって利益がまかなわれるというモデルで行われたとする。おそらく、そのことには多くのユーザは大歓迎だろう。しかし、そのモデルが成立するためには、ユーザはそのドラマに含まれる広告を必ず目にしなければならない。たとえそれが非常に自然になされるものであっても、やはり気になってしまうだろう。既存のテレビのように十数分おきにCMが入るという形であれば、おそらくそれはシークで飛ばすということのできないものだろう。強制的に見せられる(まぁ、強制っていうかそういうモデルだからね)。そして、ある程度のコピーコントロール技術が含まれることも考えられるだろう。

さて、ユーザはそれを許容できるだろうか?そして、そのときに、CMがカットされ、コピーコントロールもクラックされた番組が何がしかの違法なやり取りで手に入るとしたら、その誘惑に勝てるだろうか?

私は、業界団体が短期的な利益に目をとらわれて、長期的な視点に欠け、それが文化、産業の衰退を招くであろうこと危惧して、比較的アンチ業界団体よりの意見を書くことが多い。しかし、だからといって、すべてのアンチ業界団体の人たちと意を共にするわけではない。業界団体の所作を危惧しているように、一部のユーザの身勝手さも危惧している。

もし、業界団体側が態度を軟化させ、柔軟な案を提示してきたとして、それをユーザが一緒になって支えることはできるのだろうか。まぁ、取らぬ狸の皮算用ではあるけれどね。

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