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AT&T、電子指紋技術を利用したネットワークレベルでのフィルタリングを検討

AT&T CESのNBCブースで行われたデジタルパイラシーに関するディスカッションには、NBC、Microsoft、複数のデジタルフィルタリング企業、そして大手ISPのAT&Tが参加した。そこでは、著作物のネットワークレベルでのフィルタリングについて議論された。現在、YouTubeやMySpaceなどのサービスレベルでの違法コンテンツのフィルタリングが行われているけれども、AT&TはそれをISPとしてネットワークレベルで行うこともやぶさかではないと発言したようだよというお話。

原典:New York Times
原題:AT&T and Other I.S.P.’s May Be Getting Ready to Filter
著者:Brad Stone
日付:January 8, 2008
URL:http://bits.blogs.nytimes.com/2008/01/08/att-and-other-isps-may-
be-getting-ready-to-filter/

ネットワークレベルでのフィルタリングというのは、ISPが同社のネットワークを通過する全てのパケットを監視し、許諾を得ていない著作物を見つけ出すというものである。

AT&Tの渉外および法務を担当するシニアバイスプレジデントであるJames Cicconiはこのように語っている。

私達は技術的解決に強い興味を持っています。そして私達は海賊行為対策へのアプローチとして、ネットワークレベルでの解決が最適な方法だと考えています。

まだ、それが実現する段階にはなると思ってはいませんが、数多くの今後期待できるテクノロジーがあります。しかし、私達はNBC Universalを含む多くのコンテンツ企業とのオープンなディスカッションを持ち、今ある複数のテクノロジーを模索しようと思っています。

彼はAT&Tがこの半年で、複数のテクノロジー企業やMPAA、RIAAメンバーと電子指紋技術のネットワークレベルでの実用について議論を重ねているという。

NBC Universalの相談役Rick Cottonは、このような方向性を否定せず、P2Pトラフィックの大半は違法に流通する著作物であり、そうした状況が継続するのは、許容しうるものではない、どのように共同して対処していくのかを考えなければならないと述べている。

一方、インターネットの市民団体は、このようなネットワークレベルでのフィルタリングは、言論の自由に対するビッグブラザーモニタリングを招き、フェアユース規定によって利用が許されているコンテンツですら遮断してしまうと反論している。

ディスカッションの会場からは、そのような反発が顧客から寄せられたとしたらどうするのか、という質問が寄せられた。それに対してAT&TのCicconiは、何をするにしても、顧客、ポリシースタンダードから認められるものでなければならない、と述べている。また、セッション終了後には、上記の筆者に対して、「私達は、そのためのフレンドリーな方法を模索しているんです。それは間違いありません」と語ったという。

このような件で思い起こされるのは、昨年のComCastのBitTorrentプロトコル遮断に対する反発だろう。最近では落ち着いたようにも思えるが、その一方でFCCがComCastに対する調査を示唆するなど、依然として火種は残っている。

個人的には、電子指紋技術を利用したネットワークレベルでのフィルタリングはその影響があまりに広範囲に及ぶことを考えると、望ましいこととは思えない。もちろん、何らか対策は必要になってくるのだろうけれど、それがネットワークレベルにまで持ち込まれれば、少なからず混乱を生じさせることになるだろう。

落としどころを考えるとなると、サービス、プラットフォームレベルでのフィルタリングかと思われる。もちろん、それには制限があるだろうし、多少の混乱が生じるかもしれないが、それでも現実的な解決として考えれば、それが限界かなと。現在では、DMCA削除通知+αのプラスアルファの部分で、個々のサービスにフィルタリングの実装を求めているけれども、それをもう少しシステマティックなものとする、という感じかしら。

ちなみに、このディスカッションに参加したMicrosoftはこのような考えを支持しない、とのこと。

上記記事の筆者、Brad Stoneはこう記している。

I.S.P.’s may be about to embrace a new metaphor: traffic cop.

私はISPは中立であるべきだと思うよ。

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