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英国政府、ようやくCDリッピング合法化に向けた検討を始める

英国においては、これまでCDをリッピングする行為というのは法的には認められてこなかった。といっても、英国のポータブル音楽プレイヤーを持っている人々が、一切リッピングをしてこなかったかといわれればそんなことも無く、他の国と大差なくCDをリッピングし、PCに保存しプレイヤーに転送してきた。そういった一般的な利用と法律とのズレをなくすため、英国では明確にCDのリッピングを合法的な行為とすべく、法律の改正を検討しているよというお話。ただ、CDのリッピングはOKになりそうだけれども、DRMの回避はまたこれとは別の問題ということになりそうだ。

原典:Ars Technica
原題:UK wants to make CD rips legal (at last)
著者:Nate Anderson
日付:January 08, 2008
URL:http://arstechnica.com/news.ars/post/20080108-uk-wants-to-
make-cd-rips-legal-at-last.html

英国著作権法の1つのユニークな特徴に、CDをリッピングできないということがある。全ての人が、iPodやPCに転送するためにリッピングしているという事実にもかかわらず、法の尊厳はその実行に難色を示す(そして、あなたはそのほうの尊厳が気味悪いカツラの下で眉をひそめることを望んでもいないだろう)。

そのような状況はもうじき変化を遂げるかもしれない。知的財産担当大臣のTriesman卿は今日、フォーマットシフトを法的権利とするIP改革に関する協議を発表した。Triesmanの提案(PDF)は、2006年12月に終了した、英国知的財産権法に関するGowers Reviewの推薦に従ったものである。レポートでは、消費者に対して、パロディの権利や著作物のフォーマットシフトなどの複数の重要で新しい権利を与えるよう勧めている。

現在、Triesmanは市民から、利害関係者からのコメントを求めている。そこには、著作権法に対する、明確なフォーマットシフトの例外を含んでいる。その例外は、「個人の、そして個人的な利用(personal and private use)」であり、複数のコピーは当てはまらず、また、所有者がコピーを譲渡したり、売却した場合にも当てはまらないだろう。

消費者に所有するアルバムを個人のデバイスでの再生のためにリップさせることは、施行しやすい単純なポリシーのように思えるかもしれない。しかし、協議はいくつかの問題を提起する。

  • 「個人の、そして個人的な利用(personal and private use)」はどう定義されるのか?
  • 何回のフォーマットシフトが許されるべきなのか?
  • 例外が導入されたとして、例外は既に作成された、または購入された作品に当てはまるのだろうか。つまり、それはバックカタログのフォーマットシフトを容認するものなのだろうか?

この質問がどのように回答されるかによって、例外は最終的には、当初期待されていたより遥かに役に立たないものになるかもしれない。たとえば、ユーザが2008年以降に生産された音楽だけをリップしても良いということになれば、どれくらい混乱を招くだろうか?コピーを所有している異なる2台のデバイスに転送することは、複数のコピーとしてカウントされるのだろうか?

英国のメジャー音楽レーベルを代表するBPIは最近、許されること(リッピング)と許されないこと(P2P共有)との明確な区別をつけるためとして、そのような考えを支持している。現在の法律を考えると、消費者はリッピングの禁止があまりに馬鹿げているために、全ての著作権の懸念を無視しているのだろう。

しかし、消費者の懸念により同情的であると見られているAssociation of Independent Musicはこのような方針を喜んでいないようだとBBCは報じている。たとえどう団体がiPodへの転送には賛成であったとしても、彼らはコピーされるのであれば、著作権者に対する支払いがあるべきだと考えている。

Triesman卿は、教育のための更なる例外(従来の教室において学生が持っている著作物への同様のアクセスを通信教育学生に与える)や、新たなパロディのための免除(著作物のパロディは英国においては必ずしも許されてはない)を提案している。

Gowers Reportによる数多くの強固な推薦を考えると、政府が真剣にそれらを導入しようと取り組んでいるのだと確信できる・・・たとえそれがゆっくりな動きであっても。

英国ではCDのリッピングがこれまでNGだったわけで、実際に行われている当たり前のことをいつまでもあやふやな状況にしておくわけにはいかない、というところもあるのだろう。それにしても、上記に挙げられた問題って日本でもよくよく目にするものだよねぇ。

結局、こうした曖昧さってのは、音楽産業が実際に何を売っているのかが不透明なまま来ているってところもある。音楽産業としては、音楽を聴くための制限つきのライセンスを販売しているんだ、というところなんだろうけれど、それも結構後付的なところが大きくて、混乱を避けるためにそれほど大きな声で叫びにくいところもある。なし崩し的にそれをスタンダードにしようとしたCCCDだって結局は混乱を生み出して消えていったわけでね。結局のところ、ユーザの感覚的に受容されないものを無理に推し進めようとしても、結局は無駄な努力に終わるって所だと思う。

この法律のその辺に関連したところで言えば、CDのリッピングはOKになった、じゃあDRMがついているものはどうなの?という疑問が生じる。The Registerの記事では、おそらくDRMの回避、解除はこの法律によってはサポートされることはないだろうと述べられている。ということで、CDのリッピングをクリアしても、DVDのリッピングに関しては依然として問題を抱えたままの状態が続くのだろう。

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