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EU文化教育委員会、ISPによる著作物のフィルタリング、著作権保護期限の延長を認めず

EU昨年は、コンテンツ産業がISPに対する著作権対策を強く求めた一年であった。欧州においてもそれは例外ではなく、IFPIなどの著作権団体は、ISPによる違法コンテンツのフィルタリング、P2Pトラフィックのブロック、そしてThe Pirate BayやAllofmp3オルタナティブ等の特定サイトへのアクセスのブロックなどを義務付けるよう、EU議会に求め(PDF)、EU議会議員たちへのロビイングに奔走している。現在、そのような提案に対して、EU議会 文化教育委員会にて議論がなされているのだけれども、EFFのDanny O'Brienによると、これらの提案は同委員会で却下されたみたいだよというお話。ビッグニュースだわね。

原典:Ars Technica
原題:Proposed EU ISP filtering and copyright extension shot down
著者:Jon Stokes
日付:January 22, 2008

昨年11月、 欧州議会の文化教育委員会におけるEU監査機関は、経済成長のエンジンとしての欧州の文化的な製品、遺産について本格的に調査しはじめた。この調査は、2006年の研究"The economy of culture in Europe"を発端として、フランス社会党の欧州議会議員Guy Bonoによって提出された"On cultural industries in the context of the Lisbon strategy"と題されたドラフトレポートによって頂点に達した、EU規制がいわゆる『文化的、創造的な活動領域』をブーストさせる方法を考慮するというという考えに基づくものであった。

ドラフトレポートは、欧州の音楽、映画業界団体が警鐘を鳴らすような言葉が含まれていた。したがって、欧州版のBig Contentは直ちにロビイングに取り掛かった。それは、単に問題のある点(第9項のこと、以下に引用する)を『修正する』よう求めるだけではなく、ISPレベルでの著作権フィルタリング(参考:米国でも同様の試み)、著作権の保護期間をサポートするような別の言葉を提案することによって、権利を拡大するよう変化させることをも求めた。

ドラフトレポートの第9項を以下に記す。あなたは、欧州コンテンツ産業をナーバスにした言葉を見つけることができるだろうか。

9. [欧州議会は]文化および経済的な観点から、文化的なイベントやコンテンツへのアクセスの機会と知的財産権とのバランスのために、知的財産権の重大なる問題を再考し、当該領域において活発な全ての人々を招き力を合わせ、全ての人々に公正なソリューションを求める委員会を設置する。この点に関して、デジタル海賊行為を防止するために消費者を犯罪者とすることが正しいソリューションではないという事実に、EU加盟各国の注意を向けるものである。

アクセスと知的財産権との「バランス」を保つことに関する全てのもの、そして消費者を「犯罪者」とする産業の戦略に対するネガティブな言及は、ロビー活動を混乱させるものであった。それが収まるまでには、ロビイストたちはEU議会のCommittee on Industry, Research, and Energy (ITRE) に、欧州ISPに対して著作権施行のためのフィルタリングメカニズムの実装を迫るよう、ドラフトレポートの修正案を提出させることに成功した。

また、欧州レコード産業は、この動きに乗じて、もう1つの修正案を加え、先週、EUの著作権保護期間を米国のもの(著者の死後70年間)にあわせるために延長するよう提案した。

EFFのDanny O'BrienはBoingBoingに、今日現在、文化教育委員会は、提案されたフィルタリング、著作権保護期間の延長といった修正案を全て却下したと報告している。明らかに、彼らはITREや欧州音楽産業にそれらを達成させそうにない。これはヨーロッパ人にとって喜ばしいニュースだろう。米国議会がこのフランス人と同じくらいに気骨あるところを見せてくれれば・・・ね(おっと)。

確かにこれは劇薬過ぎる提案であり、一度これが通れば、それが大きな問題を抱えることになったとしても、再び元の状態に戻すことは困難だろう。そのようなデメリットにする議論がおざなりにされたままに、安易に結論付けるということを避けたということは評価したい。

さて、そのBoingBoingに送られたメッセージはどんなものだったのか、というと

Just got word from the European Parliament all three of the filtering/copyright extension amendments were defeated or withdrawn in the committee vote. We're still waiting on the official record, but if that's true, it's an amazing victory -- one was originally proposed by the original author of the report, Guy Bono himself, one was voted in by the powerful industry committee, and one was drafted by an EPP-ED member, the largest bloc in the parliament.

We're sure copyright extension, ISP snooping, and any number of foolish policies will pop up again in the EU process or national governments: but together we'll kick them out every time.

BoingBoing -Proposal to extend Euro copyright, and to force ISPs to spy on customers dies! EPIC FAIL!

まだ、公式にはこの結果について公表されていないわけね。ただ、それはもうじきである、というのは間違いなさそうだ。

ただ、Danny O'Brienが言うように、このような提案は再びなされるというのは昨年の展開を考えていれば明らかなわけで、このような攻防が今年も続くのだろうなぁと思ったりする(Danny O'Brien自身のこの件に関する主張は、EFFの記事を参照してね)。

ちなみに、この件の経緯に関しては、昨年末TorrentFreakにて詳細が語られていた。紹介しようと思ってて、ついつい遅くなってしまったけど。

原典:TorrentFreak
原題:IFPI: ISPs Should Block BitTorrent and The Pirate Bay
著者:Ernesto
日付:December 26, 2007

International Federation of the Phonographic Industry (IFPI) は欧州議員たちに、ISPは海賊行為と戦うための極めて強い措置を講じなければならない、ということを信じ込ませようとしている。 彼らはISPがThe Pirate Bayのようなサイトへのアクセスや、ファイル共有プロトコルを遮断しなければならない、と提案している。たとえ、どのような利用であったとしても。

世界中のレコード産業を代表するアンチパイラシー団体、IFPIは、ISPを彼らの最大の敵の一人とみなしている。彼らは以前、「ISPはしばしば彼らのサービスに加入するメリットとして音楽をあげて広告をしているが、それは大規模な違法な交換によって音楽の著作権侵害を助長するものである」と述べている。インターネットを制限する試みとして、アンチパラシー団体は、EU議会に3つの不条理な勧告のリストを提出した。

今年はじめ、IFPIはベルギーのISP、Scarletに対する訴訟に勝利した。この裁判で裁判官は、ISPはP2Pネットワーク上で著作権を侵害されているコンテンツの遮断またはフィルタリングを義務付けられる、と判決を下した。その際、IFPI会長兼CEOのJohn Kennedyhはこう述べている。「この判決が、他のEU諸国、そして世界中の国々での政策や法廷のための鋳型とされることを私たちは望んでいます。」まさにこのことを、彼らは現在実現しようとしている。

IFPIは、以下のやり方がどれも通常のサービスを享受する消費者にとって、それほど負担を強いたり、価格を高めたり、問題を起したりするものではない、と主張する。彼らが提案しているのはこのようなものだ。

コンテンツフィルタリング

IFPIは、ISPが同ネットワークの音楽ファイルを特定し、そのファイルが著作権を侵害しているかどうかを調べるために、「音声指紋」のリファレンスデータベースと照合しなければならないと主張している。これはKazaaに限ればうまくいくだろう。しかし、たとえばBitTorrentといったP2Pネットワーク上の著作権侵害コンテンツと合法コンt熱を区別するために、ISPがどのような手段を実装すればよいのかは不明なままだ。不可能、とまでは言わないにしても、それはあまりに困難なものだろう。

プロトコルブロック

IFPIによると、簡単かつ効果的な方法は、全てのP2Pプロトコルの単純なブロックであると言う。それは無料で、合法的にコンテンツを共有するためにP2Pを利用している全てのインディーパブリッシャーを忘れろ、ということでもある。消費者がBitTorrentやその他のファイル共有プロトコルを利用することができなくなれば、海賊行為は減少し、基本的に彼らが望む全てのものを得られると言うことだ。

著作権侵害サイトへのアクセスブロック

ウェブサイト全体を遮断することよりは、インターネットを検閲するほうが手っ取り早い。たとえばThe Pirate Bayのようなサイトを。IFPIは以前にもWebサイトを遮断させてようとしている。昨年、彼らはスウェーデンのISP Perspectivに、allofmp3を遮断することが良いアイディアであるを信じ込ませた。しかし、The Pirate BayがPerspectivの加入者をThe Pirate Bayから遮断することをアナウンスすると、Perspectivは方針を改め、allofmp3へのアクセスを再び可能にし、謝罪した。

これらの勧告は不条理なようにも思える。しかし、Heise.deはIFPIが数名の欧州議員に対して、これらの措置を指示してもらうよう説得したと報じている。来月、欧州議会の文化・教育委員会において、欧州の方針を変更すべきかどうかが議論されることになる。

これらの議論されるようになれば、物議を引き起こすであろうことは間違いないだろう。

(via P2P Blog

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