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Trent Reznor、CNET Newsに喧嘩を売る:ISP税なんて考えちゃいねぇよ

NIN先日、自らがプロデュースしたSaul Williamsのアルバムを、「無料オンライン配信+気に入った人は5ドルの寄付」にて提供したTrent Reznor。彼はその後、実際にダウンロードされたアルバムの実数、寄付してくれた人の実数などを公表し、「ガッカリした」と発言したことから、いろいろと議論が巻き起こっているのだけれども、そうした議論に対して彼の真意を説明するため、彼はCNET Newsのインタビューを受けた。その記事の中で、彼はISP音楽税について述べているのだけれども、その記事によって彼はあたかも音楽税の支持者である、というような批判を受けることになってしまった。一昨日、彼は自らのサイト上で、それはCNETによる誤った引用である、と抗議しているよというお話。Reznorの批判が強すぎたためか、インタビュー記事を書いた記者も反論の記事を掲載している。とりあえず、Trent ReznorがISP税支持者ではないということがわかって一安心なんだけど、問題が随分こじれちゃったなぁという感じもする。

原典:NIN.com
原題:bigmouth strikes again
著者:Trent Reznor
日付:January 21, 2008

俺はSaulと一緒にレコードを出したことで、CNETとか色んなプレスに、Saulのアルバムのダウンロード数を公表した真意について説明して欲しいと頼まれたんだ。 それは俺がどこを始点としていたかを説明するのに、いい機会だと思ったんだ。俺たちは1時間以上話した。 そんときは、"niggytardustをアルバム全体でリリースしたことを失敗だと俺が思ってるという誤解が解けたものだと思ってた。

ただ、俺がインタビューを受ける前から記事は書かれてたみたいだな。翌日目が覚めて、自分がISP税の支持者だってことを知ったよ。ありがとう、CNET。俺はそのとき、音楽産業にとって可能なソリューションについて尋ねられたと思っている。だから俺はそれに沿ったものを答えたんだ。「たぶん、ISP料金に5ドルの追加料金で、世界中の全ての音楽に完全な、簡単なアクセスを許すってんなら、うまくいくかもな」。もちろん、現実的にはこれが正確な会計だの泥棒同士の取り決めだの何だのが必要になるだろうから、絶対うまくいかないだろう。とにかく、どうすりゃ俺がISP税なんて考えてることになんだよ。

あぁ、それでとても面白そうな見出しが出来上がったって訳だ。Goole Alertsのおかげで、俺はインターネット中の怠惰なジャーナリスト達が、借りもんの見栄えのいい見出しを好きだってのは理解できたよ。

ということで、Trent ReznorはISP税なんて支持してねーよと痛烈に反論していると。やっぱり、と思う反面、あの文面からはもしかして、と思うところもあったので、あまりに馬鹿げたことを考えていないという事実にホッとしたところもある。

で、問題のCNETの記事を改めて読んでみたら、その問題の箇所に一部追記がなされていた。UPDATEとは記事の冒頭にあるのだけれど、追記された箇所にその記述はない。以下の四角で囲んだ箇所が追記部分。

俺は戦える限り戦うことを選ぶよ。もし何らかの音楽税があったなら、消費者に対して、「音楽は全て利用可能、ダウンロード可能、あなたが望むなら車にも、 iPodにも、ケツの穴にもぶち込むことができます。ケーブル料金、ISP料金に5ドル上乗せで」なんて言えるんだろうな。

誰かに、最近4-1-1使ったか?って聞かれたんだ。「いや、まったく」そう答えた。そしたらこういわれたんだ、それでも毎月料金取られてるって知ってるか?って。「俺もか?」(訳注:って思わず答えちゃったね)。いやはや、よくわからない額の料金が、使いもしないサービスのために取られてんだよ。

何でここが追加されたかがすぐにわかったかって言うと、私はこの4-1-1サービスなるものを知らないから。もし、公開時にこの部分を見ていたら、おそらく調べていただろう。まぁ、調べてみたら、番号案内サービスらしいんだが。

一応、比較のために、Googleのキャッシュと今現在の記事とを以下に貼り付けておく。

January 10, 2008

January 22, 2008

おそらく、このパラグラフが最初から加わって入れば、Trent Reznorの発言が皮肉だということは、ほとんどの人が理解できただろう。また、Reznorが音楽税を望んでいるという誤解が広まったのは、この記事では、上記のISP税を揶揄した部分を過度に強調したがため、というところもあったのだろう。

Reznorのこのような反論に対して、記者自身がそれに答えている。

原典:CNET New Blog
原題:Audio: What Trent Reznor said to News.com
著者:Greg Sandoval
日付:January 22, 2008

ロッカー Trent ReznorはCNET News.comに怒り心頭だ。

月曜の午後、バンドNine Inch Nailsのリーダーは、NIN.comにブログ記事を書き、"Trent Reznor: Why won't people pay $5"という記事でのQ&Aインタビューにおいて、私が彼の発言を謝って引用していると批判している。彼は1月10日の記事で書かれたような、ISPに対する音楽税を支持するものではないとしている。また、彼はそのブログポストに"written before I was involved"と書き、CNETには何らかの思惑があったのではないかと示唆している。

有名人や政治家が、プレスの報道に対して誤った引用だと批判することは珍しいことではない。しばしばそれは真実である。しかし、ここでは真実ではない。

以下に、問題のTrent Reznorの発言を記すそう。

Reznorはインタビューを録音することを認めてくれた。そしてこれが、彼がその中で語った言葉である。また、そのコメントの前後を含めることで、彼がそう発言した文脈もわかるだろう。

これを聞けば、Trentの話した全てのことが引用されていないとと思うかもしれない。しかし、それはよくあることである。(我々は1時間ほど会話をし、インタビューを書き起こすと最終的に4,000語にも及んだ。通常、我々の記事は1,000語から1,200語程度に収まっている。しかし、我々は可能な限り彼の話す余地を与えたかったので、通常よりも長い、1,800語以上のインタビュー記事となった。)

Reznorは非常に魅力的なインタビューをさせてくれた。彼は気さくで、そして常に論争を巻き起こすことを口にする。確かに彼は我々のインタビューを受けた。(訳注:その様子は)以下のボタンから、聞くことができるだろう。

Trent Reznorの問題のインタビュー音声へのリンクはCNETの記事にて。

まぁ、確かに言い分はわかる。ただ、CNET側も交戦的な反応を返しちゃうのも、Trent Reznorからの言及が痛烈だった、ってのがあるのかもね。CNET側が最初からReznorはISP税支持者だと決め付けた記事を書いていたわけじゃないだろうに、Trent Reznorがそう述べてしまった以上、強く反論せざるを得ない部分もあるのだろう。ただ、Reznor側も強く言い返さないとレスポンスが得られないかも、というところもあるだろうし、そうなればISP税支持者とう烙印を押されたままだったとも思う(もちろん、彼の人となりもあるだろうが)。

なかなかにこじれた問題となってしまったが、とりあえずはTrent ReznorはISP税(音楽税)を支持しているわけじゃないってことがわかってすっきりしたね、よかったね、ということで。

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Comment

Beatdoctor | URL | 2008.01.24 21:18 | Edit
初めまして。度々このブログを読ませていただいてます。
自分はNine Inch Nailsの大ファンであり、なにより音楽をとても愛しています。

ただ、英語力が乏しいもので、NINの公式サイトのブログも、
一応見てはいるのですが、完全に理解できない事も多く、
このサイトで度々NINの話題になり、それを訳してくださっているのはとても助かっています。

このサイトで度々NINの話題になるのは、NIN=Trent Reznorが
他のどのアーティストよりも情報化や著作権、その他様々な現代の音楽界の問題点を
深く考え、とても深く関係しているからだと思います。

そしておそらくheatwave氏もNINファン、そして音楽というものを愛しているのでしょう。


本題に入りますと、自分はこのCNETのTrent ReznorがISP税賛成なのか?
と、少なからず不安を覚えるような記事を見て、
自分も皮肉なのか、本心なのかよくわからなかったんですよね。
ひょっとしたら例のSaulのアルバムで落胆した事で、キちゃったか?
とも思ってしまいましたが・・・(Trent、申し訳ない)

やはり、こういった考えのようで安心しました。
公式のブログでも一応見て、違ったのか、という事は
自分の乏しい英語力でもなんとなくわかりましたが、
詳細はよくわからなかったので、詳細を書いて頂き、感謝しております。

自分も音楽を愛する人間の一人として、
この「黄昏時」における一連の音楽界の問題については考えに考えたのですが、
自分も未だに何が正しいのか、どうすればいいのか、それは未だに見えてこない状況にあります。
このブログの様々な記事を読ませていただき、色々と考えさせられる次第です・・・
自分の中で色々な考えをまとめるのに役立たせてもらってます。

いつも素晴らしい記事をありがとうございます。
heatwave | URL | 2008.01.30 00:33 | Edit
Beatdoctorさま

こんにちは、コメントをいただきましてありがとうございます。

私も最初にTrent Reznorの発言と、音楽税の話を聞いたときには、一体何を考えているのだろうと不安に思いましたが、彼の真意とは異なる解釈であったのだと思い一安心したところもあります。

ただ、Trent Reznorの音楽税発言という誤解は、ある意味では一人歩きしているところもありましたし、またここで紹介している記事に関して可能な限りフォローアップをしたいとも思っていますので、この一件も紹介させていただきました。フォローアップを紹介することで一人でも、なるほど、と思っていただければ嬉しい限りです。

Trent Reznorは一部失敗を認めているような感もありますが、その一方でSaul自身は非常に楽観的だったりもします。それはTrentとSaulが成功と考えていたものが異なっているということでもあるのでしょう。
>>
Unlike Trent Reznor, Saul Williams isn't disheartened
http://www.news.com/8301-10784_3-9848536-7.html

Trentが「ガッカリした」なんていったことで批判されてたりするね。君はどう思う?

Williams: 実は僕はすごく楽観的に考えててね。覚えとかなきゃいけないのは、プロジェクトはほんの2ヶ月のことだってこと。アルバムは映画とは違うんだよ。「よし、終わった、2ヶ月か、やりきったぞ、次はDVDか」ってわけじゃない。僕らのSunday Bloody Sundayのビデオのマーケティングキャンペーンは、今月からMySpaceとか、MTV、全メジャーネットワークで始まるよ。

あと僕ら自身のマーケティングも今月から始まるんだ。3月にSouth By Southwestからツアーをスタートして、国内を横断、そのあとヨーロッパかな。うん、アルバムはいろんなところで取り上げてもらってるし、みんなからダイレクトな大反響ももらった。でも、全てはアルバムのリリースから始まったんだよね。Trentの言うように、マーケティングもプレスもなかった、僕らからは何にもしなかったんだ。全ては君たちのような「これについてお話聞かせてもらえませんか?」、そんな人たちだったんだよ。でも、僕らは出版の人にお金を払ったわけじゃない。今だってそう。

試合はまだまだ序盤だと思ってるよ。僕は全く失望していない。思うに、Trentの失望って、おそらく20年以上音楽ビジネスの中にいて、異なる時間を覚えてるんじゃないかな。セールスが何か違うものを意味していた、そしてダウンロードなんてものが存在しなかったときのことを。Trentは別の学校出身なんだよ。90年代の成功してた時代、FugeesとかLauren Hillが1800万枚も売り上げてたりさ。今じゃ、考えられないでしょ?でも、Trentはその時代から来てるんだ。だから、彼の失望の根っこにあるのは、過去に深く関わっていたってことなんだと思う。この時代に、この数字、僕は十分すごいと思うよ。なんたって2ヶ月なんだよ。

専門家はアルバムの経済的ライフスパンは長ければ2年だっていってるね。


Williams: まさしくそう。僕の収入、その他もろもろを作ってくれた前のアルバムも、ツアーも2年間続いたもの。僕はTrentと2005年にツアーを開始するまでアルバムのツアーにはでてなかったんだ。アルバムを出したのは2004年だよ。
<<
Trent ReznorとSaul Williamsの冒険は、1つのものさしで成功か、失敗かを図れるものではないのかもしれませんね。
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