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BitTorrentStoreの見通し:合法的ファイル共有の新たなモデルとなりうるか?

ハリウッドの大手スタジオとの契約にこぎつけたBitTorrent.Incだけれども、来年2月に開始されるBitTorrentStore はどのようなものになるのだろうか。契約はハードルのひとつではあったけれど、それを乗り越えたからといってすべてが解決というわけではない。果たしてビジネスとして安定して運営できるのかどうか、それはすべて、BItTorrentStoreがユーザに提示してくる条件によりけりかと。その辺について少し触れている記事をご紹介。BitTorrentとハリウッドとの提携がP2Pファイル共有ユーザと業界団体にどういう影響を及ぼすのかということについてのお話。

原典:ZeroPaid.com
原題:Could BitTorrent Inc. be the new model for file-sharing legitimacy?
筆者: soulxtc
日付: November 29, 2006
URL:http://www.zeropaid.com/news/8051/

他のファイル共有企業は、その合法的運用を試みたものの、コンテンツセキュリティが十分になされなかったために倒産していった。結局は、P2Pメディアを受け入れさせるほどに、映画産業の経営陣を安心させることはできなかったのである。

優れた先進性と強力なブランド力を持ったBitTorrentがハリウッドスタジオとの取引にサインするということは、ビッグニュースであり、ユーザにとっては、映画やテレビコンテンツの品揃えが豊富になり、アクセス時のそのダウンロード速度のために、パラダイムシフトを意味するとも言える。

株式非公開の企業(BitTorrent.Inc)は、Viacom社のParamount Pictures、New Corpの20th Century Fox、Lionsgate、Palm Pictures、Kadokawa Pictures USAとの同意にサインすると発表した。

San Franciscoに拠点を置くBitTorrentはまた、MTV Networks、VH1、Splke TV、Nickelpdeon、Comedy Central and Logoを含むViocom所有のネットワークに加えて、CATVネットワークのG4、Starz Mediaとのコンテンツ取引に署名した。

BitTorrentは2月より商業ビデオサービスを開始する予定でコンテンツには数千のビデオタイトルのほか、音楽、ソフトウェアも加わる見通しである。

未だ、価格設定については明らかにされてはいないけれども、テレビ番組は1ドル程度の低価格で、映画はDVDと同程度の価格で販売されるとみられている。

テレビ番組と映画の多くは購入後、DVDにバックアップすることが可能であるけれども、コピーはオリジナルを購入したPCでのみ利用可能であり、標準的なDVDプレイヤーでの再生はできない。また、一部の映画は、一定の期間だけ利用可能なものもある。

映画は、DVDのリリースと同じ日に購入可能となる。ただし、Palm Picturesの一部の映画に関しては、劇場またはDVDでのリリース前に、購入が可能となることもあるようだ。

サービスで利用可能となる映画は、"X-Men: The Last Stand," "Ringu," "Saw III," "13 Tzameti," "Mission: Impossible III," "Ghost in the Shell."といったラインナップが含まれる。

「我々は、世界的に名高いエンターテインメント企業やテレビネットワークとパートナーとなり、とてもワクワクしています。」とBitTorrent社社長であり共同設立者であるAshwin Navinは語っている。

「BitTorrentを利用しているオーディエンスはデジタルコンテンツへの旺盛な欲求があります。そして、彼らに対して、快適なユーザ経験(早いダウンロードや価格のことかと)を提供することによって、ユーザと同様にコンテンツプロバイダーにとっても、両者に利益のある状況となります。」と付け加えた。

オンラインでの映画、テレビコンテンツの違法な交換を停止させるための、インターネット戦略を考案しようとする努力に失望していたハリウッドスタジオは、この移行を音楽業界が犯した失敗に代わる手段と見ている。

音楽業界のように、デジタル配信と戦うことで、高いコストを支払わされる、終わりのない泥沼に向かうよりならば、(違法ファイル共有などへの不快感など)心からとは言えなくても、ハリウッドはスマートに振舞って、テクノロジーを受け入れている。

「私たちは、海賊行為の解決方法を持って、テーブルに着きます」と、BitTorrent社のカスタマーサービス部部長のEric Pattersonは語る。「何百万人ものユーザが、合法的に、そして違法にコンテンツをダウンロードするためにBitTorrentを使用しています。私たちの研究から、そのオーディエンスの30%が、コンテンツに対価を支払う(意思がある?)ことを知っています。私たちは、スタジオが抱える深刻な問題を、成長が見込める販売チャネルに変えるのを手助けします。」

ハリウッドとP2Pコミュニティが彼らの関係を調整しようとしているように、これから数年にわたって、デジタル配信方法に関する実験を目にする機会が、ますます増えてくることだろう。

一方、このBitTorrentのパートナーシップは、ユーザ、ハリウッドにとっての前向きで大きなジャンプである。

これまでBitTorrent上のコンテンツは、海外の”Bollywood(インド国内映画)”やパブリックドメインの映像、クリップなどに制限されていた。そして、現在、BitTorrentにメインストリームコンテンツを配信することが可能となったこの発展は、非常に革新的なことだといえる。

ソフトウェアに絡めて、新しいビデオ配信サービスを築くことで、BitTorrentとハリウッドは、ソフトウェアの人気とダウンロード速度を、その利点として効果的に使うことが望める。サーバから直接ビデオコンテンツをダウンロードすることで、長時間に及ぶダウンロードを余儀なくされるAppleの iTuneとは対照的に、BitTorrentが速いダウンロードスピードであることは、ほぼ確実に保証できるだろう。BitTorrentプロトコルの性質によって、ユーザはデータをダウンロードしているだけではなく、同時にアップロードをしており、また、他の人からが接続するための無限の配信ポイントを作り出す。それによってさらに、ファイルの転送率が増加する。

ハリウッドに”Cheers”、BitTorrent.Incに”Cheers”、すべての”suits”が、バカだというわけではないことを証明してくれたことに。たぶん、我々全員、うまくやっていけるだろう。

(以下は、Bram Cohenの去就の話なので省略)

以下興味深かった点。

・BitTorrentStoreには、ビデオコンテンツ以外にも、音楽やソフトウェアを扱う
・価格設定は未定だが、1番組1ドル程度、1映画はDVD並み
・DVDなどにバックアップ可能であるが、オリジナルを入手したPC以外での再生は不可
・バックアップをDVDプレイヤーで再生することも不可
・一部の映画はレンタル扱い(一定期間のみ利用可)
・映画公開、DVDリリースに先行してBTStoreに並ぶ映画もある
・BT独自の調査では、30%程度のユーザがコンテンツに対価を支払う用意がある

映画がDVD並みじゃ正直手は出ないと思うけどねぇ。普通にDVDを買うと思う。iTMSですら多少割安なんだし。ハリウッド側からの要望だと思うけれど、バックアップは可能だけれど、購入したPC以外での視聴ができないこと、リビングにてDVDプレイヤーで楽しむということもできないことは、やはりユーザからしてみれば、望ましいことではない。縛りがきつく、DVD並みじゃねぇ・・・さすがに興味を持ったユーザも離れていくかと・・。まぁ、それでも確定した情報ではなさそうだし、今後も交渉は続くだろうから、少なくともiTMSよりは割安になってくれるとうれしいところ。安くて早いなら、iTMSにも勝つ見込みはあると思うけどなぁ。

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