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The Pirate Bayチーム、取調べの風景

TPB ShimpsonsThe Pirate Bayの面々が、スウェーデン警察によって取調べを受けていた際の調書が公開されているよというお話。これまでの経緯を見ても一筋縄には行かない人たちなだけに、取調べでのやり取りはまさしく彼らそのものだなぁといったところ。訳に当たっては、一部丁寧語表現にしなかったところがあります。実際の状況に即しているかどうかはわからないけれど、雰囲気としてこんな感じだろうなぁということで。

原典:TorrentFreak
原題:The Pirate Bay Interrogations
著者:Ernesto
日付:February 07, 2008

The Pirate Bayに対する捜査が行われている間、サイトに関係した複数の人物が取調べを受けた。 伝えられるところでは、スウェーデン警察は、彼らに吐かせるために、非常に過酷な(ジャックバウアースタイルの)尋問戦術を行ったのだという。驚くべきことだ。

2006年、The Pirate Bayが強制捜査を受けた際、3人の男性が質問のために連れて行かれ、その後数ヶ月に渡って取調べを受けた。警察の目的は、明らかにサイトの背後にいる人々に、彼らがしてもいない何かを認めさせることであった。その結果、これまで見たこともないほどに、おもしろい取調べ調書となってしまったようだ。

当然のことではあるが、The Pirate Bayの3名は、ほとんど警察を助けてあげることはできなかったようだ。今週初め、スウェーデン検察官Hakan Roswallは、「著作権侵害を幇助した」としてThe Pirate Bayに関係した4人の個人を起訴した。ただ、彼がほんの数ヶ月前、The Pirate Bayを「テロリスト」と呼んだことを思うと、あまりに軽い告発といえよう。Brokepの弁護士の反応は、まさにそれを要約している。「私のクライアントは無実を主張するでしょう。ただ、彼が告訴されたことが、犯罪なのかどうかはよくわかりません。」と彼はいう。

以下に、Brokep、Anakata、TiAMOに対する取調べの調書を記そう。IDG.seに公表されたスウェーデン語の記事を翻訳したものだ。
(Jens、Billy、ありがとう。)


Brokep

I: Interrogator
B: Brokep (Peter Sunde)

I:あなたは2005-07-01から2006-05-31までの間、The Pirate Bayを運営、管理し、それによって他の人々の著作権侵害を手伝ったとして、著作権侵害の幇助の容疑がかけられています。もう1つの告発は、同期間に著作権侵害の共謀をしたというものです。これは、いわゆる著作権保護されたファイルのtorrentを膨大に保持し、コンテンツを利用可能にしていたThe Pirate Bayを通じてなされたもの。取調べを受けている人には、一応慣習として聞いているんですが、犯罪に関与していることを認めますか?それとも否定しますか?

B:否定します。

I:否定する、と。

B:明確に。

I:はい。では、この件とThe Pirate Bayに関して。私はあなたが批判されていることについて、あなたのポジションを全く知りません。ただ、あなたはこのサイト、The Pirate Bayを運営している一人だ。それについては?

B:ノーコメントで。

I:どうしてまた?

B:それについて発言したいと思わないので。

I:どうすればそれについて発言したいと思う?

B:どうやっても、発言したいとは思わないでしょうね。

I:OK、じゃあ、我々はここで何をしているのでしょう?

B:えぇと、私を取調べしようとしているのは(認識しにくい程度の笑い)、あなたでしたね。

I:はい、あなたにはあなたのイデオロギーに関するポジションを説明する機会がありますので。

B:ただ、思うに・・・

I:・・・The Pirate Bayの目的とか。

B:まぁ、えぇと、私のイデオロギーが今回の取調べと関係しているとは思いませんね。私のイデオロギーとか私の観点なんかは・・・、えぇ、それは私の政治的な意見ですね。私はそれを独り占めできるでしょう。

I:あなたの政治的な意見を尋ねているのではありません。私はあなたの行っているスタンスについて尋ねているんです・・・。

B:しかし、著作権は政治の問題ですよ。なので、あなたが著作権ポリシーの問題について、私の意見を尋ねるのであれば、私は自分のポリシーと政治的見解についての言及をしたくはないと答えます。

[・・・]


Anakata

I: Interrogator
A: Anakata (Gottfrid Svartholm)

I:では!あなたはこのサイト、The Pirate Bayについて何を知っていますか?

A:えぇ、サイトですよね。

I:まぁ・・・それで?

A:はい、ビットとトラッカー、それ関連したサービス。

I:このサイトでのあなたの役割は?

A:ノーコメント!

I:いいや。Anakata、それは誰?

A:ノーコメント!

I:いやいや。どれくらいThe Pirate Bayというサイトが存在しているのか知っていますか?

A:2年くらいだね!

I:そのスタート直後からあなたは関与していた?

A:ノーコメントでもいい?

I:ダメ、私はたくさんの質問をするのだから!

A:OK、じゃああなたはこれから私を苦しめるのでしょうね!

I:The Pirate Bayには1日にどれくらいのユーザが来るのか知っていますか?

A:ノーコメント!

I:ホームページをメンテナンスしているのは誰?

A:ノーコメント!

I:Trackersという言葉をどうしたら翻訳できるだろう?(注:スウェーデン語でも同じ)

A:翻訳は無理。

[・・・]

I:OK!何かいいたいこと、我々にとって有益な情報なんかはあるかい?

A:まったく!いや・・・Roswellには、彼がくだらん道化だと話していたと伝えてくれればいいよ。彼には・・・司法制度を悪用するのをやめるように、ともね!!!

I:以前にも言ったことだろう!

A:あぁ、これを言ったのは3,4回目だね!

I:わかりました!

A:以前にメディアで言ったしね!

I:さて!12時25分に取調べを終えよう。

[・・・]

その後の取調べでは、AnakataはIDGのインタビューについての質問を受けている。

I;OK。昨年、もしくは今年だったか、IDGのHot Chairでインタビューを受けた、そこでThe Pirate Bayの運営について公に答えていますね。インタビューについて何かコメントは・・・(遮られる)

A:ない!ノーコメント。

I;・・・ありますか?OK。

I:我々は、このニックネームAnakataについて話してきた。我々はそれがあなただと主張している。

A:ノーコメント!

I:君はそれについてもコメントしたくはない、と。わかった、では次にいきましょう、機会は有意義に使わないと。


TiAMO

I: Interrogator
T: TiAMO (Fredrik Neij)

I:長いこと、警察の取調べは続いてきました。検察官は、これを著作権侵害、著作権侵害の幇助、著作権侵害の共謀への関与のケースだとしています。あなたの考えは?

T:彼が間違っています。私達が有罪であるなら、Googleもまた有罪でしょう。

I:あなたはGoogleとThe Pirate Bayが比較できるといっているのですか?

T:大体は。

I:それらの違いは何です?

T:えぇと・・・、1つの違いはThe Pirate Bayではtorrentをアップロードできるということでしょうか。しかし、もしあなたが著作権で保護されたものをサイトに掲載しても、Googleにインデックスされるでしょうから、それは全く同じことですよ。どちらのサイトもユーザ生成のものを扱っているという点でも同様でしょう。私達はコンテンツが何であるかということはわからないのです。単に検索エンジンを提供するだけで。

I:しかし、それらのtorrentは・・・うーん・・・私にはplural(ED:"torrents"という言葉は、スウェーデン語のpluralに似ている )の中に何があるのかわからないんですよ。

T:メタデータのファイル。

I:えぇ、それは知っています。しかし何が・・・torrentsに?もし、数多くのtorrentsについて語るのであれば、実際にはそれはThe Pirate Bayのサーバーに行き着くことになりますよね。それはGoogleとは違うのでは?

T:しかし、それは同様のものです・・・私たちはマテリアルへのリファレンスとしてのtorrentファイルを保持しているのですから。メタリンクを利用するだけで、ファイルをホストしないとしても、ファイル共有ネットワークでは利用可能なままですよ。それは違法ではない、むしろ合法的なものではありませんか?サーバー上にローカルなハッシュファイルとしてバイナリデータを保持しているだけでは?

I:しかし、Googleが提供しているより多くのことをしている。その場合彼らはリンクを提供するだけだ。別のネットワークにいるユーザや特定のコンピュータに実際に提供するのでは?・・・メタデータを。それはまったく別のもの・・・

T:しかし、そうすればあなたはそのメタデータ自体が違法かどうかを判断しなければならない。

I:いや、そういうことじゃない!

T:そういうことでしょう。

I:そんな風には思えない。私が言っていることを端的に言おう。犯罪の幇助、それは犯罪に使用される特定のものを提供または所有することだ。この場合、それは収集されたtorrentファイルを提供するトラッカーだ・・・それはサーチエンジンやその他のこともある。Googleがしていることより多くはないかい?

T:えぇ。

I:さらには2005年7月1日に法律が改正され、以前より著作権法が厳しくなっている。キミはこの文脈で多くのことが言及されたMP3裁判にことをご存じないかもしれないが、この裁判では著作物へのリンクは許されないとされた。

T:えぇ。

I:その判決は、いささか時代遅れなものかもしれない。法律が変わって以来、これ以上関連するものではないのだから。しかしその法律こそが、われわれが今捜査している犯罪の根拠だ。したがって、これはGoogleに関連するもの、やはりおなじことではない。

T:私はそうした解釈を信じちゃいない。だから法律家に意見を求めたんだ。彼らはtorrentファイルは違法ではない、その提供も違法ではない、と言っている。我々はユーザに対して著作物をアップロードすることを積極的に推奨していたわけじゃないし、(認識できず)でもない。我々は何も言ってこなかった。説明とコンテンツが一致しないもの、または著しくスウェーデンの刑法を犯すものに関してのみアップロードできないという、空っぽのサイトを作っただけだ。、

I:しかし、それと同時に、The Priate Bayの別のページでは、Microsoftやその他をあざ笑っているのでは?

T:彼らが米国の法律をスウェーデンに適用しようとしているもので。

I:そう、しかし、彼らが実際に行ったことは、サイト上で著作権侵害が行われていることを君たちに知らせることになったんじゃないのか?

T:えぇ。

I:サイトでそのようなコンテンツが利用できるということは、驚くほどのものではないと?

T:いや。

I:では、君らはコンテンツの著作権侵害を知らなかったわけではないということだ。しかし、依然として君らはそれを黙認し、削除しないことにした。違うか?

T:著作権で保護されたコンテンツへのリンクがあるだけだ!

I:そうまさしく!著作権で保護されたコンテンツへのリンクだ!

T:えぇ。

I:君らはそれに気づいている、と?

T:われわれのサイトは、コンテンツに干渉しないというポリシーがある。

I:OK。

T:力を持つものによる干渉を防ぎ、言論の自由と共有の自由を掲げるPiratbyranによってサイトが設立されて以来、そのポリシーは(認識できず)。

I:それは我々がここで(認識できず)たものだ。もはやPiratbyranはサイトの一部ではない、そのイデオロギー的なものもここ数年弱まった、それは君自身が言ったことだ。

T:えぇ。しかしGottfridなんかはPiratbyranとイデオロギー的に通ずるものがあるようだし。Peterもそう。

I:じゃあ君も?

T:私は彼らの言っていることに賛同する。とはいえ、凍える秋雨の中出かけていって、(認識できず)といた何かに対する署名を抱えて抗議しようという類にものではないということで。

[・・・]

TiAMOとのやり取りに関しては、非常に興味深いところ。この取調官もなかなかよい誘導をしたなぁと思ったりする。

彼らは著作物が違法にアップロード、ダウンロードされていたことを知りえていたわけで、少なくともTorrentファイルをホストするサイトとしては、それを予防することはできたし、コンテンツホルダーからはそうするよう申し立てられてきた。にもかかわらず、彼らは削除を拒んでいる。

おそらくはこの点、彼らのサーバを介して著作権侵害活動が行われているのを知りながらも、それを放置し続けたことが争点の1つとなることだろう。

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