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オーストラリア政府、英仏に続き「スリーストライクアウト」ポリシーを検討か

現在、フランス、英国において検討が進められている違法ファイル共有ユーザに対する「スリーストライクアウト」ポリシーが、オーストラリアでも検討されることになるかもしれないよ、というお話。まだ、確定的なことは示されていないものの、豪州通信相は英仏の一連のプランを前向きに調査している模様。ただ、こうした動きに対して豪州ISP団体は懸念を示している。また、フランスのケースでは、著作権者の保護を拡大する一方で、消費者への配慮も盛り込まれており、豪州でもそういった面での配慮がなされるのかどうかも疑問である。

原典:Ars Technica
原題:Three-strikes infringement policy may be headed Down Under
著者:Jacqui Cheng
日付:Februrary 18, 2008

今年の初め、IFPIは2008年はフィルターの年であると宣言した。ISPは、侵害される著作物と連続侵害者をインターネットから追いやるため、Big Contentを手を組まなければならないという。これまでのところ、このようなフィルタリングに関しては、実際に多くのことが起こったわけではない。しかし、著作権侵害を繰り返すユーザのインターネット接続を取り消すという動きは、勢いづいているように見える。"スリーストライクルール"はフランスに始まり、すぐさま英国に飛び火した。現在、オーストラリアも、著作権侵害を繰り返すユーザへの対処として、英仏と同様の提案を検討したいようだ。

現在、オーストラリア政府は、より厳格なファイル共有ポリシーを求めるIFPIの要請に過敏になっている、とオーストラリア通信相のStephen ConroyはSydney Morning Herald語った。権力者たちは、「この問題における英国の法案[スリーストライクポリシーも含まれる]」に、非常に強い関心を持って調査しています。」

Conroyの述べているスリーストライクポリシーは、昨年後半、フランスで提案されたことに始まり、現在は英国でも検討されている。この計画の下では、著作権で保護されたファイルを共有していることが明らかになったインターネットユーザは、契約するISPから電子メールによって警告される。2度目の違反が発見されたファイル共有ユーザは一時的な遮断が課され、3度目には完全に排除されることになる。

当然のことながら、IFPIはこのようなポリシーを検討した英国政府を賞賛している。「この問題における国際的なリーダーシップを示すフランスに加わることになりました。」と、IFPI CEOのJohn Lennedyは今月はじめに声明を出している。「ISPの協力は、この3年間、レコード産業にとって最優先事項でした。」

しかし、ISPは自らのパイプを通過する全てのコンテンツのモニタリングするという責任の押し付けを好ましく思っていないようだ。産業グループは、ディープパケットインスペクションは非常にコストがかかり、そのうえ大した効果が期待できず、おそらく英国においては法に違反する可能性が高いと主張している。「郵便局が全ての封筒を開けることができないのと同様に、ISPはネットワークを通過する全てのパケットを調べ、フィルタリングすることなどできないのです。」と英国業界団体Internet Service Provider Associationは声明の中で述べている。

オーストラリアのISPも、類似した反応を示しているようだ。Australia's Internet Industry Associationの代表、Peter Coronesは、Sydney Morning Heraldに「ISPは著作権の施行者でありません。」と述べている。彼は、現状でもオーストラリアには著作権侵害者に対する厳しい罰則(個々の侵害に対して最大60.500ドルの罰金、5年の懲役が課せられる)があるが、これままで誰一人として起訴されてはこなかったと指摘する。

もし、この提案がオーストラリア政府によって採用されるとしたら、IFPIにとっては更なる前進を意味するだろう。ユーザのトラフィックはISPによって非常に慎重にモニタリングされることになる。ユーザは自らのプライバシーや合法的なコンテンツへのアクセスに不安を抱くことになるだろう。そしてフランスとは異なり、オーストラリアのユーザは、自らのプライバシーを犠牲してもDRMフリーやDVDリリースまでの期間短縮といった見返りすら得られないのである。

Coronesは加盟ISPが今週、彼らの懸念についてConroyと議論する予定であるという。しかし、問題はそれで解決しそうにはない。ISPが大手コンテンツ企業たちと協調しようにも、怒れるユーザ、莫大な経費、非現実的な予測といったものを飲めるわけもない。

ISPにとってはこうした責任が課せられることは、まさに百害あって一利なしといったところ。具体的な手法に関する議論にまでは話は進んでいないものの、Arsが述べているように、最終的にはISPによるコンテンツフィルタリングを要求するものとなるのだろう。IFPIが欧州を舞台に盛んにロビイングを行っているのだけれども、その目的は、特定サイトのブロック、特定プロトコルの遮断、電子指紋を利用したネットワークレベルでのコンテンツフィルタリングをISPに強制しようとするもの。このまま進めば、ISPは著作権者の要請によって特定サイト・プロトコルのブロックを自らの責任で行わなければならないし、適切な精度でコンテンツフィルタリングを可能にするよう求められるだろう。

結局のところ、ISPは高いコストを支払い、サービス品質を低下させることになる。更に言えば、そのコストは加入者に添加される。コンテンツ産業が保護を要求する著作物を利用していようと利用していまいと、海賊行為を行っていようと行っていまいと、ユーザはそのコストを負担しなければならない。

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