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RIAA、未だP2P訴訟の和解金をアーティストに支払わず:アーティスト側は訴訟も辞さない構え

RIAAに代表されるメジャーレーベルたちは、これまでP2P企業に対し、アーティストを守るためだとして訴訟を起こし、勝利を収めてきた。その過程で彼らは莫大な和解金を獲得しているのだけれども、どうやらそれがアーティストたちの手元には届いていないようだよ、というお話。確かにこれまで和解金の著作権侵害の補償として受け取ったというアーティストの話は聞いたことがない。もちろん、一部には支払いがなされたアーティストが存在するのかもしれないが、現在一部アーティストのマネージャーたちは、一銭たりとも支払われてはいないと不満の声を上げているという。そして、すぐにでも支払いがなされなければ、訴訟も検討しているという。

原典:TorrentFreak
原題:RIAA Keeps Settlement Money, Artists May Sue
著者:enigmax
日付:February 28, 2008

NapsterやKazaa、BoltといったP2P企業から数億ドルともいわれる和解金を徴収したにもかかわらず、有名アーティストのマネージャーたちは、これまで彼らが少しの補償をも受けてこなかったを不満を述べている。弁護士によると、複数の人々が法的措置を検討しているという。

EMI、Universal Music、Warner Musicは、NapsterKazaaBoltなどとの和解協定に達した際、その補償金は数億ドルに達した。これらのネットワークが無許諾の音楽で運営されており、その権利を侵害されたアーティストに対してこのお金が分配されるものと誰しもが思ったことだろう。

現在、ある記事によると、一部メジャーアーティストのマネージャーたちは、非常にイラついているという。それはまさに補償されると思われたアーティストたちが、これら大規模な和解から一銭も受け取ってはいないという理由のようだ。彼らは-その4億ドルともいわれる-キャッシュが、彼らのクライアントに渡ってこないというのだから、彼らがイラつくのも無理はない。

Rolling StoneやCornといったアーティストを代表する弁護士 John Brancaはこう述べる。「アーティストのマネージャと弁護士は、彼らのアーティストがいつ著作権和解から得られたお金を手にすることができるのか、それがどのようにして割り振られるのかを長きに渡って疑問に思ってきました。」

手に入れたお金を独り占めするビッグレーベルに対する苛立ちのレベルを彼はこう述べている。「彼らへの支払いがすぐにでもなされないのであれば、その一部の人々は訴訟を起こすことも検討しています。」

もちろん、関係筋によると、EMI、Universal、Warnerは、その遅延について異なる見解を持っているという。個々のグループ、アーティストがどの程度著作権侵害を被ったのか、というレベルに応じたお金の分配が困難であるという理由からであると。

デジタル革命の一部とならんとすることよりも、それを戦うことによって大半の時間を費やし、立て直しを図ろうとしている音楽産業は、これまで訴訟を行うのはアーティストを守るためだとしながらも、そのアーティストへの補償という段になると明らかにそのお金にしがみつこうとしているようだ。

Christina Aguilera, The Eagles, Van Halen, REO Speedwagon, Sealやその他のアーティストをマネジメントするIrving Azoffは、アーティストがレーベルから相応の金額を得ることは難しいだろうと述べている。「彼らはかくれんぼをしたがるでしょうが、実際には何かしらの支払いをしなければなりません。」と彼は言う。「レコード会社は、補償されないという報告すら信じさせようとしました。アーティストが、フェアな配分で支払いを得ることは、決して容易なことではありません。」

例によって、レーベルはそれとは異なる見解を持っている。EMIのスポークスマンは「Napster、Kazaaから得られた和解金は、作品が侵害されたアーティストやライターたちへの分配手続きを進めています」といい、Warnerのスポークスマンは、レーベルは「レコーディングアーティストとソングライターとNapsterから得られた和解金を分配しているところであり、現段階でほとんど全ての和解金の支払いが済んでいる」という。

Universalのスポークスマンは、「アーティストの契約が補償を必要としているかどうかにかかわらず、複数の和解から得られた金額の一部をアーティストの分配する」というレーベルの『方針』だけを述べ、これが実際になされるかどうかについては述べられなかった。

しかし、例のごとく、お金がかかわることとなると、とたんに物事はあいまいになる。支払いが遅れている理由について語った上述の情報筋によると、アーティストに支払いがなされたとしても、それほど多くのお金にはならないかもしれないという。

和解金から数億ドルもの訴訟費用が差し引かれた後では、アーティストに渡される金額はほとんど残されていないだろうと述べられている。

なお、Napsterとの和解は2001年、Kazaaとの和解は2006年、Boltとの和解は2007年に行われている。また、ここになぜSony BMGが含まれていないのかというと、Napsterに出資していたBertelsmannがBMGの親会社である事情もあり、訴訟には参加していなかったようだ(なお、BertelsmannはNapsterを野放しにしたという理由で訴えられていたものの、昨年和解に至っている。なので、もらう側ではなく支払う側だということでしょうか)。ただ、Sony BMGはKazaa訴訟には参加しているのだけれども、その辺はどうなのでしょうね。

で、この和解金が未だ支払われていないという一件、確かにレーベル側の主張にも一理ある。レコーディングアーティスト、ソングライター、そして言及されていないけれど、原盤権を持つであろうレーベルとの配分をどうするのか、というのは難しい問題だ(だた、Kazaaとは、RIAAと米国音楽出版社協会とが別々に和解に至っており、その辺がどうなっているのかも気になるところ)。また、訴訟費用を差し引くということも確かに必要になるとは思う。

ただ、Napsterとの和解が2001年だったことを考えると、未だにその配分に手間取っているというのは、訴訟を繰り返したころの勢いを考えると、やはりうがった見方をしてしまう。アーティストを守れ!補償せよ!とすごんでいたわりには、そのアーティストへの補償の段になるととたんに渋るってのはどういうことよ?と。単に出したくないだけなのでは?と。

その一方で、RIAAに代表されるレコードレーベルは、未だにKazaaユーザを追求し続け、訴訟をちらつかせながら大学生のファイル共有ユーザに対する和解を強要している。アーティストのためだとしながら、アーティストに補償する算段もなしに。

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Comment

とおりすがり | URL | 2008.02.29 23:10
レーベル側の主張にも一理あるが、それを認めると
「P2Pでこれだけの損害をうけたから補償しろ」というそもそもの訴訟の根拠がなかったことに
heatwave | URL | 2008.02.29 23:35 | Edit
とおりすがりさま

コメントありがとうございます。

まさしくどんぶり勘定の弊害がわが身に降りかかってきたというところでしょうか。どういう基準で和解金を要求したのか、があまりにも不明確だったがゆえに、こうした弊害を生み出しているのかなと思っています。

個人的にはKazaa(Sharman Networks)から和解金をしこたませしめているのに、依然としてそのKazaaユーザを追及しているところが、何とも腑に落ちないところです。

判決が下された分に関しては、紛争の起こった楽曲が明確化されて入るのですが、その場合も本当にそこであげられたアーティストの手元に補償が渡っているのかも疑問ですね。ましてや、大学生を対象にした和解サイトなんかで手にしたお金をRIAAはどうするつもりなんでしょうか。
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