2008.03.03 Mon
Trent Reznorはくじけない:NIN、CCライセンスにてニューアルバムをTorrentサイトに無料公開
Saul Williamsのアルバムに寄付してくれる人が少なかったことから、ちょっと弱音を吐いたために、過度に誇張され叩かれることになってしまったTrent Reznor(音楽税云々の話も、彼の考えとは全く異なるのに誤解されていたり)。実際には彼の想いは変わってはいないにもかかわらず。それを示すかのように、彼はNine Inch Nailsの新たなアルバムを、5ドルでのダウンロード、10ドルでの2枚組CD+ダウンロード、75ドルでの2枚組みCD+マルチフォーマットを収録したDVD+ハードカバーブックレット+HDオーディオBlu-rayディスク+ダウンロード、、300ドルでの上記全部+4枚組みLP+ナンバリング+Trent Reznorのサイン入り(限定2500)で販売している。そして、無料での320kbpsのmp3ダウンロードも提供している(ただし、4部作のうちの第1作目のみ)。そしてさらに、このアルバムの一部をCreativeCommonsライセンスにてTorrentサイト上で公開し、自由に共有してくれといっているよというお話。
原典:TorrentFreak
原題:Nine Inch Nails Uploads New Album on Torrent Sites
著者:Ernesto
日付:March 03, 2008
Nine Inch Nailsは、彼らのニューアルバム"Ghosts"の最初のボリュームをBitTorrentサイト上の無料ダウンロードという形でリリースした。彼らは、ファンがそのアルバムを友人と共有し、Webサイトに公開し、ポッドキャストで流すことを推奨している。
“Ghosts”は非商用のCreative Commonsライセンスの下でリリースされ、自由に共有することができる。それは彼らがレーベルによって束縛されていたころにはファンに許されていなかったものだ。
彼らはリリースノートにこう記している。「俺たちがもはやレーベルによって束縛されていない今、俺たちはGhost I、4つのボリュームのうちの最初のものを個人として複数のBitTorrentサイトにアップロードすることを決めた。俺たちはBitTorrentが革命的なデジタルディストリビューションメソッドであると確信しているし、新技術と戦うのではなく、それを利用する方法を模索することを是とする。」
このサウンドは、さまざまな点でわれわれの耳に心地よい調べであろう。現在のところ、最初のボリュームだけがBitTorrentサイト上にアップロードされた。しかし、楽曲全体は公式Webサイトからでたった5ドルでダウンロード可能である。「Ghosts Iは、36曲が収録されたGhost I-IVの最初の部分に当たる。とはいえ、いずれはこのファイルを見つけたtorrentネットワーク内で全曲を見つけることができるだろう。」「しかし、このリリースに興味があるのであれば、ghost.nin.comにてそれをチェックすることをお勧めする。サイト上では、たった5ドルで完全なGhosts I-IVが、ロスレスのFLACを含むさまざまなDRMフリーデジタルフォーマットで、俺たちから直接入手することができる。」
Nine Inch Nailsのフロントマン、Trent Reznorはそれが著作権で保護されているときから、常にBitTorrentを利用して音楽を共有することを支持してきた。彼はファイル共有について語ることを恐れることはない。2007年5月、彼は彼自身が音楽を共有していることを認めている。「俺も音楽を盗んでいる。今後そうしないなどということをいうつもりもない。」と彼はいった。その年の暮れ、OiNKが停止を余儀なくされたとき、彼はOiNKのメンバーであったことを認めている。そして「もし、OiNKが何かしらの対価を求めたのであれば、俺は必ず対価を支払っていただろう。今現在、OiNKに匹敵する小売スペースなど存在しないのだから。」という。
アートワークまで含むこのNine Inch Nailsのニューアルバムは、公式サイトでダウンロード可能である。また、The Pirate Bayをはじめとする他のBitTorrentサイトでも利用可能だ。
Trent Reznor、理想を捨てず、というところだろうか。彼の理想が間違っているかどうかなど、誰にもわかりようがない。それはこれから決まることなのだから。
さまざまなTorrentサイトにアップロードされているTorrentには、Nine Inch Nailsからのリリースノートが付与されている。
Nine Inch Nails: Ghosts I (2008)
やぁ、こちらはNine Inch Nailsだ。
俺たちは、インストゥルメンタルミュージックの新たなコレクション、Ghosts I-IVを公開することを非常に誇らしく思う。ほぼ2時間にわたるこのミュージックレコードは、昨年の秋に10週間かけて制作されたもので、Nine Inch Nailsが新たな領域に食指を伸ばしたものとなっている。
俺たちがもはやレーベルによって束縛されていない今、俺たちはGhost I、4つのボリュームのうちの最初のものを個人として複数のBitTorrentサイトにアップロードすることを決めた。俺たちはBitTorrentが革命的なデジタルディストリビューションメソッドであると確信しているし、新技術と戦うのではなく、それを利用する方法を模索することを是とする。
俺たちは、このGhost Iの音楽を、友人と共有したり、Webサイトに掲載したり、ポッドキャストで流したり、ビデオプロジェクトに使用したり、さまざまな用途で利用することを推奨する。これらの行為は、Creative Commnosの非商用的利用にてライセンスされている。
アルバムに伴って、40ページに渡るPDFブッレレットも制作した。もしこれを無料でダウンロードしたいと思うなら、http://ghosts.nin.com/main/pdfにアクセスしてほしい。
Ghosts Iは、36曲が収録されたGhost I-IVの最初の部分に当たる。とはいえ、いずれはこのファイルを見つけたtorrentネットワーク内で全曲を見つけることができるだろう。しかし、このリリースに興味があるのであれば、ghost.nin.comにてそれをチェックすることをお勧めする。サイト上では、たった5ドルで完全なGhosts I-IVが、ロスレスのFLACを含むさまざまなDRMフリーデジタルフォーマットで、俺たちから直接入手することができる。また、CD、マルチオーディオファイル/Blu-rayディスクのHDオーディオ/ハードカバーの大判本などが含まれるデラックスパックもオーダーできる。
俺たちは君らの支援に心から感謝する。そして、この新たな音楽を楽しんでくれることを願っている。聴いてくれてありがとう。
ここで述べられている後ほど全部公開されるよ、というのは、オフィシャルでやるのかどうか、というのはわからないけれど、少なくともそうでなくとも許容するぜ、というところなのだろう。
これまでの経緯を考えると、ここでの変化というのはなかなか面白い。Saul Williamsのときに失敗した部分があるのだとすれば、ユーザにとってサポートするためのインセンティブが少なかったとも考えられる。今回はその点をフィジカルな特典を付与することでクリアしようというのだろう。確かに、コレクターアイテムが付与されるのであれば、ファンとしてはお金を出しやすいところがある。そこにはサポートしたいという思いも反映されるので、サポートしたぞという満足感も、アイテムを手にした満足感も両方得られる。もちろん、熱狂的なファンがいてこその戦略なんだけど、それでもこうした試みをバシバシ展開するというのは面白い。
ただ、こうした手法の難しいところは、数多くのファンを獲得していない、中堅どころのアーティストには難しいということだろうか。また、新人アーティストにとっては、こうしたサポートを得るための手段としてよりは、より認知度を増すためのツールとして利用したほうが効果が得られることを考えると、誰しもに採用しうる手法ではないということだろうか。
なお、私はこのアルバムをThe Pirate Bayからダウンロードしたのだが、ダウンロードに1分とかからなかった。大半が海外のユーザであることを考えると、かなり早いほうだと思う。しばらくは私もSeedを続けるので、気になる方はぜひダウンロードしてみてほしい。なかなかシリアスでよいよ。










Re: Trent Reznorはくじけない:NIN、CCライセンスにてニューアルバムをTorrentサイトに無料公開
今、自分もついさきほど、ninの公式に行き仰天させられました。
公式のブログに後2週間・・・、とか、もうすぐ・・・とか書いてたので、
そろそろなんかあるかなー?と思ってのぞいてみたら・・・
少々出遅れた感がありますね・・・
いちファンとして少々悔しかったり・・・
自分もつい先ほどダウンロードが完了し、これを書きながら聴いております。
ダウンロードしてる最中は久々に高揚しましたね・・・
それでは聴きこむ作業に移ります・・・
またまた、翻訳、そして詳細のわかりやすい記事をありがとうございます。
| Beatdoctor | 2008/03/04 00:32 | URL |