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NBC、Pandoと提携:P2Pを利用した無料フルエピソード配信を開始

NBC.comが行っている無料番組ダウンロードサービス、NBC Directが、そのコンテンツデリバリの効率化を図るために、Pando Networksとパートナーシップを結んだよというお話。Pandoは、消費者向けにはP2Pを利用したファイル共有クライアントを提供しているが(といっても、BitTorrentやLimeWireといった不特定多数での共有を目的としたものではない)、その一方でコンテンツプロバイダーにはP2PとCDNを組み合わせた効率的なコンテンツデリバリーソリューションを提供している。NBCは番組コンテンツのストリーミングに加え、NBC.comにてダウンロード提供も行っており、そのコストを下げ、かつパフォーマンスを向上させる目的があるようだ。おそらく、期限付きの番組コンテンツの提供ということになれば、需要も多くかつ、そのピークも存在することを考えると、CDN+P2PというPandoの提供するソリューションが最も活かせる領域ではないだろうか。

原典:Pando Networks
原題:NBC Selects Pando Networks to Power TV Downloads
著者:Pando Networks
日付:February 27, 2008

P2PパワードのNBC Direct Serviceが新時代のテレビディストリビューションの到来を告げる

New York (February 27, 2008) - Peerアシストコンテンツデリバリーサービスのリーディングプロバイダー Pando NetworksとNBC Universalは、本日、Pandoが新たなNBC Directサービスへのビデオデリバリーサービスの提供を行うことになったことをアナウンスいたしました。

NBC Directは、NBCプライムタイムの番組を高解像度の無料ダウンロードを提供することになります。Pandoのインテリジェントコンテンツデリバリーエンジンとの統合によって、現在のNBC Directのベータ期間は終了することになります。改善されたサービスは、今年の第1四半期中には、利用することができるでしょう。

NBCはオンライン著作権施行に対しては積極的ですが、このNBC Directサービスはアンチパイラシー機能を数多く含んでいます。Pandoの管理されたP2Pソリューションは、単にNBCのコンテンツの配信をインテリジェントに管理するだけではなく、ハッシュマッチング、デジタル指紋、コンテンツ透かし技術を用いて著作物の保護も確実にします。加えて、Pandoのコンテンツデリバリーサービスは、エンドツーエンドの暗号化、全てのメジャーDRMもサポートしています。その結果、優れたカスタマーエクスペリエンスと、セキュアなP2Pデリバリーソリューションとを同時に実現できるのです。

「NBCテレビ番組のデリバリーという、重要かつ新たなサービスをパワードするためにNBC UniversalがPando Networksを選択したことは、とても喜ばしく思っています。コンシュマー向けのユーザフレンドリーなメディアアプリケーションを構築するわれわれの広範な経験と、われわれの産業における突出したピアアシストCDNテクノロジーが結合することで、NBC Directがよりすばらしいカスタマーエクスペリエンスを提供することが可能となるでしょう。」とPando Networks CEO Robert Levitanは語っています。

NBC.comのDigital Development担当シニアバイスプレジデント、Steve Andrade氏は「利用可能なソリューションを広範囲にわたって模索し、それらを十分に精査した結果、私たちはノーカットのテレビ番組のデリバリーを最適化するための理想的なパートナーとして、Pando Networksを選択したと考えています。Pandoとともに、数百万人の視聴者に彼らのお気に入りの番組を、無料かつDVDクオリティで提供する米国発のメジャーテレビネットワークとなることで、私たちは革新とリーダーシップの誇り高い伝統を受け継いでいきます。」と述べています。

Pando Networksのピアアシストコンテンツデリバリーサービスは、高解像度メディアのダウンロードおよびストリーミングの速度を向上させると同時に、コンテンツ需要曲線のピークにおいてもパフォーマンスを確実なものとします。超軽量のPandoネットワーキングエンジンとセントラルコントロールサーバは、既存のCDNサーバと参加する視聴者との間でインテリジェントに帯域幅の利用を調整します。Pandoを採用したコンテンツプロバイダーは、消費者により高品質な視聴経験を提供する一方で、デリバリーコストを大幅に削減することができます。

Pando Networksのピアアシストコンテンツデリバリーサービスは、既存のCDNサービスと並行した利用が可能で、インテリジェントP2P QoSマネジメントテクニック、シームレスなHTTP/P2Pブレンドアルゴリズム、消費者のデスクトップに「親切な」設計といったイノベーションが含まれています。

NBC Directは、消費者がWindowsベースのPCで視聴するためにエピソード全編をダウンロードすることを許諾しています。また、視聴者は、コンテンツが利用可能になると同時に、彼らのコンピュータにお気に入りのNBCの番組をダウンロードすることもできます。現在、提供されているコンテンツは、『30 Rock』『The Office』『Heroes』『My Name Is Earl』『Medium』『American Gladiators』『Celebrity Appretice』『Friday Night Lights』『Late Nights with Conan O'Brien』『The Tonight Show with Jay Leno』というラインナップです。

一応、この話題についての噂は以前にも扱ったけれど、それがついに公式アナウンスされたというところ。アナウンスからちょっと時間がたっちゃったけど、非常に重要なニュースかなと思う。まずは、それぞれのサービスのおさらいから。

NBC Directは、NBCが放送している番組を放送後7日間、無料でダウンロード提供するというサービス。 ユーザはダウンロード後、48時間の間、そのコンテンツを視聴することができる。ダウンロードされるコンテンツには広告が挿入される。興味深いのは、その広告はYuMe Networkがユーザの視聴経験や、年齢層などのデモグラフィックなデータを元に動的に配信するというもののようだ。この利点としては、広告主が広告効果を最大限に活用できること、コンテンツプロバイダー(NBC)が広告価値を高めることができること、ユーザが自分に関係のない同でもよい広告を見なくてすむこと、などがあげられる。まぁ、そういった事情もあってか、ユーザはNBC Direct専用のプレイヤーをインストールする必要がある。また、このプレイヤーを利用して、お気に入りの番組を登録しておけば、自動的にコンテンツをダウンロードすることもできる。また、ストリーミングではなく、ダウンロードであるために、時間がかかるというデメリットもあるが、より高画質なコンテンツの提供が可能となる。

Pando Networksは、パーソナルなP2Pクライアントとして、比較的特定小規模なコミュニティでのファイル共有を可能にするものであった。たとえば、ポッドキャストの配信などをP2Pで行う、といった用途で利用されていた。日本ではあまりなじみのないクライアントかもしれないが、欧米では比較的多くのユーザを集め、大成功かどうかはわからないが、一定の成功を収めている。その後Pandoは、コンテンツデリバリーサービスを開始する。これは既存のCDNによるコンテンツデリバリーをP2Pが補完する、といえるようなもので、既存のCDNによる安定したコンテンツ供給と、P2Pによるピーク時への耐性の両方を兼ね備えたものとなる。特にこうした技術は、コンテンツが一定のデマンドを持ち、そのピークが存在するような状況において最もパワーを発揮するだろう。

どちらも注目していたサービスだけに、この2社が手を組むというのは興奮せざるを得ない。NBC Directはコンテンツの配信期間が限定されており、見逃し需要に特化したものとなっている。タイムシフトを考えるとこうした需要は高いと考えられ、そのトラフィックへの対処を考えなければならないだろう。また、特に放送直後に見逃した人がダウンロードするであろう事、次のエピソード放送直前に駆け込みで視聴する人、といった需要の高い中でも更にピークとなる時期が存在していそうなことを考えると、既存のCDNのみに頼るというのはコストフルなものとなる。また、お気に入りの番組であれば、自動的にダウンロードされるよう登録されていることも考えられ、特に放送後、コンテンツ公開直後にダウンロードが集中するということも考えられる。そういったピークへの対処という意味では、P2Pのパワーが遺憾なく発揮されるのではないだろうか。

また、ストリーミングではなく、ダウンロードという点も、ユーザが帯域を提供してくれるためには非常に有効にも思える。もちろん、ユーザに過度に負担をかけるというわけにはいかないだろうが、それでもユーザが時間をかけてダウンロードしてくれることで、その間ユーザのアップロード帯域を拝借し、他のユーザのダウンロードを加速させることができるだろう。

また、上記のニュースリリースでも言及されているように、こうしたコストの抑制や効率的な転送が実現されることで、より高品質なコンテンツの提供が可能ともなるだろう。期間限定ながら、DVD品質のコンテンツが無料で視聴できるというのは、タイムシフトを考えるユーザにとっては、非常に有り難いサービスかもしれない。

もちろん、期間限定というところに不満を覚えるユーザもいるかもしれないが、現状では、DVDセル、DVDレンタル、オンラインレンタル、CATVやローカル局への販売といった二次利用との兼ね合いもあるのだろう。もちろん、こうした広告モデルによるダウンロード提供がより収益をもたらすことになれば、そのプライオリティにも変化が生じるかもしれない。まぁ、現状ではもうしばらく様子を見る必要がある、というところだろうか。

もう1つ気になるところとしては、Pandoが提供しているPando Video Booster(Pandoの提供するP2Pストリーミング)の採用もあるのかな?ということ。実際にNBC Directプレイヤーを使用していないのでわからないのだが、ユーザにとってはダウンロードと並行して、プレイヤー上でコンテンツをストリーミング視聴できることが望ましいかなと思う(これは実際そうなっているのだろうけれど・・・。)。となれば、ここでPandoの提供するP2Pストリーミングを実装することも可能なのではないかなぁと思うのだが・・・。もしかしたら、そうなっているのかもしれないけれど、実現すると面白いなぁと思う。

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