スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BitTorrentユーザの半数はテレビコンテンツを求めている

TorrentFreakによると、任意のいかなる時点においても、BitTorrentを利用するユーザの約半数がテレビ番組をダウンロードするために利用していることが示されているよ、というお話。こうした人気というのは、確かに米国内でのテレビ番組への需要、そうしたコンテンツのタイム/プレイスシフトへの需要が高いというのもあるのだけれども、BitTorrentでの需要の高まりというのは、米国外の英語圏の視聴者たちに支えられているところも大きいのかなと思ったりもする。米国外のユーザの大半は、米国での放送後に自国での放送やDVD発売までの時間差にヤキモキしているのだから。

原典:TorrentFreak
原題:50% Of All BitTorrent Downloads are TV-Shows
著者:Ernesto
日付:February 14, 2008

BitTorrentを利用する人たちのおよそ50%が、テレビシリーズをダウンロードしているということが示された。合計すると、テレビ番組は毎年10億回以上ダウンロードされており、この数値は上昇を続けている。

BitTorrentが次第にTivoの代わりとなりつつあるといっても差し支えないかもしれない。「Lost」や「Prison Break」、「Heroes」といった人気のテレビ番組のエピソードが、多数のサイトに分散し、1エピソードにつき1,000万回以上ダウンロードされている。この数は、米国のテレビ視聴者の数に次第に近づきつつある。しかし、ここでの大きな違いは、BitTorrentを利用する「視聴者」は、世界中から訪れているということ。

TorrentFreakでは、今年1月、「最もダウンロードされたテレビ番組」のリストを公表した。そこでは最も人気のあった「Herose」のエピソードは、Mininovaだけで250万回ダウンロードされたことが示された。更にすごいことに、BitTorrentサイト全体で言えば、世界中で毎年10億以上ものエピソードがダウンロードされている。

以下のグラフは、この2年間にMininovaにてダウンロードされた.torrentファイルをカテゴリごとのパーセンテージで示したものである。ここでは、40%以上がテレビ番組であることが示されている。これをサポートするため、我々は今年はじめ、40,000のTorrentのサンプルを分析した。その結果、いかなる時点においてもBitTorrentを利用している人のほぼ半数が、テレビ番組をダウンロードするために利用していたことが示された

このようなテレビTorrentの人気は、全く気づかれていないわけではない。実際、一部テレビスタジオが、意図的に未放送のパイロット版をリークするなどによって、マーケティングツールとしてBitTorrentを利用しているとも報じられている。映画、音楽産業が、「海賊との戦い」を続ける一方で、大半のテレビスタジオは沈黙を守っている。

むしろ、Disney-ABCテレビジョングループのAnne Sweeneyは、人気番組「Desperate Housewives」の海賊版コピーを見て、「インスパイア」されたことを認めている。この人気テレビ番組の海賊版コピーは、(お金はともかくとして)Disneyが番組をオンラインで販売する主な理由となった。その際、Sweenyはこうも話している。「高品質、コマーシャルフリーの(Desperate Housewivesの)海賊バージョン『向き合う』ということは、Disneyが単に他のブロードキャスターと競争するというだけではなく、デジタルパイレーツとの競争をするということでもあります。そのような経験が、AppleとのiTunesに関する提携を私たちに促したのです。」

BitTorrentの人気は、俳優たちにも気づかれ始めている。人気番組「Heroes」のHiro Nakamura役のMasi Okaは、今年はじめ、親BitTorrent的なコメントを残している。彼が同シリーズのプロモーションにフランスに訪れた際、未だフランスでは放送されていないにもかかわらず、複数のファンがBitTorrent経由で番組を見ていたことに驚きを表している。OkaはBitTorrentはすばらしいプロモーションツールだと述べている。ただ、それには「僕の望みとしては、そうやってBitTorrentで見たあとにDVDを買ってくれるなら、すばらしいことなんじゃないかな。」と付け加えている。

テレビTorrent配信する主要なグループEZTVのメンバーの1人は、以前のTorrentFreakとのインタビューで、彼らの行動がテレビ産業にネガティブな影響を及ぼすとは考えていないと述べている。「何かしらの影響があるのだとすれば、それはポジティブなものでしょう。無料のパブリシティと考えてはどうでしょうか。人々が新たな番組を『発見する』、もしくはたくさんのDVDを購入するための、高い評価を導くためのものだとしたら?我々からテレビ番組をダウンロードする多くの人々は熱心なテレビファンでしょうし、彼らの気に入ったDVDボックスセットはほとんど買っているんじゃないかと思いますよ。」

こうしたテレビ番組のダウンロードの高い人気を支えている主な理由としては、大半の人がそれを盗むことだとは考えていないことがあるだろう。また、これは消費者が他のチャネルで手に入らないものを望んでいる、というシグナルでもある。無料であること以上に、利用可能性であることのほうが重要なのだろう。これは脅威などではない、チャンスなのだ。

興味深い点は、テレビ番組の.torrentファイル自体は、.torrentファイル全体の10%程度であるということだろうか。 これが示すことは、 言わずもがなテレビ番組の人気の高さ、であろう。 一部の人々が多数のファイルをダウンロードしているというよりも、一部のファイルをたくさんの人がダウンロードしていることを示しているのだと思う。

上記記事でも少し触れられているが、このようなテレビ番組の人気の高さは、単純なタイムシフトというだけで説明されるものでもない。「Heroes」「Lost」といったBitTorrentサイトでも非常に高い人気を誇る番組は、その大半が米国にて制作され、放送されているものである。ただ、これらの番組の人気は米国だけにとどまらず、世界中に多くのファンを持っている。もちろん、それらの国でもいずれ放送されることになったり、DVDで発売されることになるのだが、米国の放送後、それなりのタイムラグを味わうことになる。そうしたタイムラグを待ちきれない、という人々もまた、BitTorrentサイトからその番組のTorrentをダウンロードしているのである。

もちろん、番組を提供する米国テレビ局も、上述のABCに限らず、オンライン配信、レンタル、ストリーミングなどによって積極的にコンテンツを利用可能にしてくれている。ただ、それらの大半は、米国内からのアクセスのみ利用可能であることが多く、世界中にいるファンたちの需要を満たしてくれるわけではない。ただ、いずれは・・・というところも期待しているところである。その辺は、TechCrunchがHuluの公式ローンチに際して一言物申しているところでもあるね。

サービスにはまだ問題がある。たとえばストリーミングがしょっちゅう飛ぶ。Huluのリソースを考えればあるべきことではないし、プライベートベータの限定された環境ならなおのことだ。アーカイブコンテンツがサイトに来るのも遅い。脚本家のストライキで新作が完全に止まってしまったのに対抗するには最高の 方法だったのだが。あと、米国外のユーザーはコンテンツを見ることができない
TechCrunch:Hulu騒動。再び

ただ、こうした批判というのも愛の鞭的なところがあって、おそらくは期待の裏返しなんだろう。昨日の記事でも

しかし私が最初のレビューで書いたとおり、Huluというのは、数多くの欠陥(ダウンロードできない、映画やテレビ番組の数が少ない、アメリカ国外で視聴できない等々)があるにもかかわらず、非常に優秀なウェブサイトなのも事実だ

そりゃそうだ、番組終了後5週間視聴可能、アーカイブサービスも徐々に充実していて、複数サイトにアグリゲートされてて、ユーザが自分のサイトやブログにエンベッド可能。現状でこんなサービスをスタートさせようとしているなんて、あまりにすごい冒険だもの。もちろん、いろんなところで腐されてはいるけれど、多くの人が期待しているサービスでもあるんだよね。

さて、Huluの公式ローンチに関してはまたの機会に話を続けるとして、海外からのテレビドラマの需要も高いのは事実であろうが、おそらく米国内でBitTorrentを利用してテレビコンテンツをダウンロードしている人たちも多いだろう。しかし、そうした人たちは何ゆえにダウンロードを続けるのだろうか。米国テレビネットワークの大半は、自社サイト内にてその人気コンテンツを、それなりの画質で提供し始めている。人気番組であれば大半がオンラインで視聴可能だ。にもかかわらず、ダウンロードを続ける背景には何があるのだろうか。

広告が嫌い?ストリーミングだとプツプツ途切れるから?サイトに行くのが面倒?テレビ画面で見たい?画質が悪い?BitTorrentのほうが便利だから?一概にはわからないところもあるが、徐々にではあるが、ユーザがオンラインでコンテンツを楽しめる環境は整いつつある。そうした前進が海賊行為に対してどのような影響を持つのか、興味深いところではある。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/967-5cad68ec

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。