2008年03月20日
オランダMTVの人気音楽チャンネルTMFは、BitTorrentやその他ファイル共有ネットワーク上で楽曲がどの程度ダウンロードされているのかを、チャンネル独自の音楽チャート作成のための1つの指標することにしたようだよ、というお話。当初は、人々が聞いている音楽は購入される以上にダウンロードされているものの方が多いのだからという理由で、ダウンロード数を指標としたチャートにすると実も蓋もないアナウンスをしたものの、音楽産業からの反発にあい、そのプランは修正を余儀なくされたようだ。その後、TMFは1つの指標としてチャートに反映させるということで、著作権団体からも一定の理解を得られたようだ。
原典:TorrentFraek
原題:MTV Uses P2P Data for Playlist Selection
著者:Ernesto
日付:March 14, 2008
先日、TMFはP2P調査会社のGfKのサービスと契約を交わした。音楽タイトルのリストに基づいて、GfKはBitTorrentやその他のファイル共有ネットワークからデータを収集し、この情報を音楽チャンネルに報告する。
TMFは、これがトレンドを伝え、彼らのオーディエンスをターゲットにするための情報として用いられるだろうという。
当初、TMFは、人々は購入するよりダウンロードしているのだから、同社の新たなSuperChartのためには、ファイル共有ネットワークでのダウンロードをカウントすることになるだろうと発表した。しかし、このアナウンスに対して音楽産業からは、誤ったメッセージとして受け入れられかねないと抗議を受け、先週このプランを撤回するに至っている。
しかし現在、TMFは彼らのプレイリストセレクションのソースの1つとして、ファイル共有サービスのデータを利用すると言う。 オランダIFPIのスポークスマンWouter Ruttenは、いかなる方法であれ、P2Pデータを音楽チャートに明示的に使用し、それを告知しない限りは、P2Pデータの使用を問題視することはないと述べている。
海賊版チャートに関する音楽産業からのネガティブな反応は予想されるところではあったが、少し偽善的でもある。昨年我々は、Interscape Recordsや、おそらく他のレコード会社がマーケティングツールとしてP2Pデータを使用していることを報じた。彼らは人々がダウンロードしているものを、次のシングルとしてどのトラックをリリースするかの指標として用いている。まぁ、確かに購入される楽曲数よりもダウンロードされる楽曲のほうが多いのは事実ではあるけれども、それが違法行為に根ざしているということを考えると、当初のプランはIFPIに反発されても仕方ないよなぁとは思う。もちろん、トレンドをあらわす1つの指標としては役立つものだとは思うのだけれども、大々的に「(違法)ダウンロードチャートです!」ってのは、そうした行為を是認するもののようにうつるというのもわからないではないし。
ある意味ではIFPIも現実的なところがあるのか、やるならこっそりやってくれ、それなら(渋々だけど)認めるという態度を示しているのも面白い。ファイル共有ユーザが選択的にダウンロードしているものということを考えると、ファイル共有ダウンロードチャートと明示しなくても、リスナーにとって好ましいチャートを作るという目的は達成できると思う。まぁ、どちらも現実的な線でいけばいいんじゃないでしょうか。





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