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米国海賊党、Lawrence Lessigを痛烈に批判

政治色を強め、Change Congressという草の根運動を展開しようとしているLawrence Lessig、そんな彼に対して海賊党についてどう思うか、という質問が投げかけられた。それに対し、Lessigはその有効性を懐疑的に見ているとし、海賊党をの名乗ることはスウェーデンなどの国では有効であったが、米国ではなじまないものだ、と答えた。米国海賊党はそれに反論し、Lessigは本の見た目で中身を判断するのか!と批判しているよというお話。

原典:TorrentFreak
原題:Lessig Questions Pirate Party’s Existence
著者:Ben Jones
日付:March 08, 2008

彼の新たな‘Change Congress’ プロジェクトのプレビューにおいて、スタンフォード大学教授は、米国海続党を批判した。その有用性に対して懐疑的なスタンスを示しているが、主要な批判はその名前にあるようだ。

Lawrence Lessigの名は、最近テック系ニュースの内外にみられたことだろう。彼が議会選に出馬しない、としたことで、先月終わり数多くのブログがこの話題を扱っている。民主党のチケットで出馬することを辞退した彼は、現在別の党を批判している。

ETechカンファレンスでの彼の新たなChange Congressプロジェクトのプレビューにおいて、Creative Commonsの創設者は、米国海賊党に対する疑問に答えた。曰く、「アメリカ合衆国における海賊党のようなものの有用性については懐疑的にみています」。彼はそのネーミングにも触れ、『違法な泥棒たちと戦う、正直な産業』というハリウッドの言葉を引きあいにだして、「海賊党を名乗れば、その主張を補強することになるでしょう。そのようなブランディングは、ここアメリカ合衆国で受け入れられるものではありません。」

当然、米国海続党はこれに賛同することはない。「大学教授であるのであれば、本を評価するのに、そのカバーをもってするというのはいかがなものか。」と米国海賊党の代表は述べる。「また、拡大するハリウッドの著作権に対して戦った人物が、一般市民を代表しようとする政党の揚げ足取りをしなければならないとはおかしなことだ。ハリウッドが全ての人々を呼びつける際に用いている言葉(訳注:海賊)より、よいタイトルなどあるのだろうか。」と、誰しもが著作権を侵害していることを示唆している、つまり日常的に誰しもが海賊であることを示唆する最近の論文(pdf)を参照している。

「しかしながら、我々が「海賊党」を名乗ることで、ある部分では、我々が海賊行為を唱導する、少なくとも著作権侵害を唱導する存在であると彼は感じているのかもしれない。我々はそのようなことはしていないし、そうすることもない。民事であれ、刑事であれ、いかなる法をも犯すことを是とすることはない。」とNortonは付け加える。「我々は、政策プロセスの背後にある問題に真っ向から立ち向かう。そして人々には、現在の米国政治を偽りのものに変えてしまったいわゆる『戦略的投票』ではなく、投票する権利を、自らの望む候補者に投票する権利を行使してくれることを望んでいる。これに関しては、我々は、できる限りChange Congressキャンペーンのために尽力する所存である。」

独立系大統領候補者のRalph Naderが現在の政治機構を批判したことで、米国の政治プロセスに関するこれらの感情は、突然頂点に達した。火曜、人気のDaily Showの出演の際に、彼はこうコメントしている。「2大政党は、ワシントンで人々を締め出しています。それは集団に支配されたテリトリーです」。

彼はその後、2大政党がいかにして、彼ら以外の政党が投票を受けることを困難にするために、不正な操作を行っているかについてコメントし続けた。それは海賊党もよく理解しているようだ。Nortonはこう述べている。『多くの州で、政党登録要件に膨大な量の法律用語を用いている。そして他の週ではそれすら出版しておらず、それに関する情報の要求には応じてはくれない。政府は人々のために存在するとされているが、今現在、それは法律家と彼らにカネを出す人々のものとなっている。」

Lessigは本当に'Change Congress'できるのだろうか。彼らがひた隠しにする本当の問題において、彼が過去の名を見るかどうか次第だろう。

うーん、議論がすれ違っている気がする。ネーミングに関していえば米国海賊党は、「レッテルを貼られた!」と批判しているけど、Lessigがそう思っていると言うよりは、少なくとも米国ではそういった「レッテルを貼られる」以上、良いネーミングではない、ということを述べているまでだとは思うけど。

P2P Blogでもこの話題を扱っているのだけれども、一応の前置きがあってこうした話になっているようだ。質問の内容は、ファイル交換と海賊党についてどう思うか、というもので、前者に対しては、合法的で非商用のファイル共有という考えは心から支持する、とし、海賊行為に対してはそれほど共感的ではないと回答したようだ。その後、後者に関しては懐疑的に見ているとし、スウェーデンのような国であれば、一定のインパクトを持ちうるものではあるが、米国にはそれはなじまない、逆効果であると述べている。その理由の1つとして、海賊党という名前が少なくとも米国においては著作権者たちと戦う戦士というブランディングに役立つというよりは、彼らの主張を裏付けてしまうネガティブなブランディングとなってしまうよね、という主張なんだと思う。

まぁ、名前で判断するな、というのはわからないでもないし、確かにそうだと思うんだけど、名前で判断される現実があるという主張に対して、名前で判断するなという反論しても議論としてはかみ合っていないような気もする。

こうした海賊党の反発というのは、1つには政党として批判されたままではいられない、というところもあるのだろうが、もう1つには『Pirate』という言葉に思想的な重みを感じているのではないか、とも思える。Lessigの発言は裏を返せば「なぜ、そのような誤解される名前をつけているのか?」ということなんだけど、海賊党の批判はそういった疑問に対する明確な回答とはいいがたい部分もある。確かに、ハリウッドが人々を呼ぶ名だという主張もわかるが、海賊党のバックグラウンドを知っている人にすれば、本当のコアは別としても、その主張の背景にあるものが透けて見える部分もある。少なくとも、そこからの決別をしない限り、名前の通りの海賊党と見られても仕方ない部分もある。

もちろん、海賊党には本家があって、それに準じた名前がつけられただけなのかもしれないが、それでも戦略上不都合だと言うのであれば、変えるということも考慮しても良かっただろう。それでも、彼らは海賊党という名前を選んだのではないだろうか。私はこうした批判をレッテル張りだと一蹴するのではなく、なぜ海賊を名乗っているのか、という部分を含めて、彼らの思想的背景、彼らの目指すところ、その説得力を持った議論によってより多くの有権者に訴えかける必要がある。少なくとも、有権者に対して誤解するほうが悪い、とはいえないだろう。

Lessigの鼻をあかしたいのであれば、海賊党という名前であっても人々に主張を聞いてもらえているんだぞ、というところを示すよりないだろう。ネーミングによって苦労をするのはおそらくは事実であり、それに対する反論に侮辱的な言葉を用いること自体、米国海賊党の未熟さを感じる。日本人的感覚かもしれないけどね。

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