スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Pando、世界規模でのP4Pフィールド実験の結果を公表:デリバリー速度の向上、ネットワークコストの削減を確認

Pando先日、VerizonからP4Pのフィールド実験の結果が公表され、Verizonの実際のネットワーク上でより高速なコンテンツデリバリー、より少ないネットワークコストを実現したことが明らかにされた。そのP4Pフィールド実験についての更なる詳細がPando Networksによって明らかにされたよ、というお話。Verizonのアナウンスした実験結果はVerizonネットワーク内でのものであったが、今回Pandoがアナウンスした結果は、Verizonだけではない、世界中のISPから収集されたデータが含まれている。そして、そのデータは、先日の発表と同様に、より高速かつ低コストなコンテンツデリバリーを確認するものであった。

原典:Pando Networks
原題:Pando Networks Releases Results of Global P4P Field Test to Improve Peer-to-Peer Performance in Broadband Networks
著者:Pando Networks
日付:April 11, 2008

管理型P2Pコンテンツデリバリーサービスのリーディングプロバイダー、Pando Networksは、本日、先ごろ行われたP4Pフィールド実験の詳細を公表した。そこでは、いかにpeer-to-peer (p2p)プロトコルが消費者に対してはデリバリー速度を向上し、ISPに対してはネットワークデリバリーコストを低減するかが示されている。Pando Networksが明らかにした新たな詳細によると、国内外のケーブル、DSL、ファイバーといった複数のテクノロジーを用いているブロードバンドネットワークに多大な利益をもたらすことが示されている。

実験の結果、米国ケーブルネットワークで最大235%、国際的なブロードバンドネットワークで最大898%のデリバリー速度の向上が示された。また、ブロードバンドネットワークにより負担を強いるような外部ソースからのデータを引いてくるのではなく、ブロードバンドネットワーク内部からのデータの送出を行うというP4PおよびPando Network Aware™テクノロジーを用いたPandoの性能をも示す結果となった。たとえば、米国ケーブルキャリアでは、Pandoはネットワーク内部でやり取りされるデータのパーセンテージを、通常はダウンロード全体の2.2%であるところを43.3%にまで向上させた。この最適化によって、ISP間のデータ転送は平均34%(米国内で最大43.3%、国外で最大75.1%)まで減少し、ネットワークアウェアネスが全てのSPに対して有効なネットワーク効率をもたらすことが示された。

3月14日にニューヨークで開催されたDistributed Computing Industry Association (DCIA) P2P MARKET CONFERENCEにてP4P Working Group (P4PWG)の共同議長であるLaird Popkin (Chief Technology Officer of Pando Networks)とDouglas Pasko (Verizon Senior Technologist)によって当初発表されたフィールド実験の結果は、米国内のVerizonのブロードバンドネットワークのみのデータを反映したものであった。今日公表された詳細は、世界規模で行われた、世界中の3,000を超えるISPから集められたデータを用いた完全なテストの詳細である。

この初のP4Pフィールドテストで用いられたテクノロジーは、エール大学の研究に基づいて、Pando Networksのエンジニアが開発してしたものである。このプロトコルおよび使用は、P4PWG内で共有されている。それは全てのISP、P2Pテクノロジープロバイダーに開放されており、DCIAがスポンサーとなっている。

この新たなシステムの影響は、幅広いものとなる。インターネットをよりスケーラブルなメディアディストリビューションプラットフォームとし、そしてさまざまなオンラインメディアの支持者たちに利益をもたらす。ISPがネットワークオペレーションコストの削減を可能になる一方で、コンテンツオーナーたちはより長い、より高画質のコンテンツの配信が可能となる。

DCIA CEO Marty Laffertyはこのように述べている。「Pando Networksによって行われた最初の、そして世界規模で行われたP4Pフィールド実験において得られた結果は、予備的なシミュレーション研究によって示されていた我々の予想を上回るものでした。特に、P4Pが通信系ISPだけではなくケーブル系ISPに対しても、大手ネットワークオペレーターだけではなく、小規模のそれに対しても、P4Pが非常に多くの利益をもたらすという事実は、相互の協調がより利益を生み出す、という未来を感じさせてくれるものです。」

Popkinは「私たちはこの世界規模での実験結果に非常に興奮しています。Pandoは現在、『キャリアレベル』のP2Pテクノロジーの展開を支援する準備を行っています。」という。

2月21日に開始されたテストの一部として、Pando Networksは、AT&T, Bell Canada, Bezeq International, BT, Cablevision, Comcast, Cox, Orange, Sasktel, Telefonica, Telecom Italia, Time Warner, Tiscali, Verizonといったグローバルなブロードバンドネットワークから100万人を超えるユーザにビデオコンテンツを配信した。Pandoは、VerizonやTelefonicaといったISPから提供されたトポロジカルなデータを用いると共に、独自に開発を行ったPando Network Aware™テクノロジーを使用し、ComcastやAT&Tといった他のネットワークへのコンテンツデリバリーも行った。

この結果の公表に対して、大手ISPの経営陣からは、イニシアチブに対するサポートと更なるテストへの参加の意欲を示すコメントが寄せられている。

「当初よりP4P Working Groupに参加していますが、初のフィールドテストが、それに先立つ大規模なシミュレーション結果を確認したことを非常に嬉しく思います。私たちは、ユーザ、コンテンツプロバイダ、ネットワークプロバイダによりよいコンテンツデリバリーアプローチに興味を持っています。これらのトライアルはそれに向けた第一歩となるでしょう。」とAT&Tのインターネット・ネットワークシステム研究所の副社長、Charles Kalmanekは語っている。

「これら新たに公表された実験結果は、P4Pの有効性をケーブルISPインフラにおいても示しています。この初の実験結果は、前途有望なものでしょう。私たちのネットワーク上でP2アプリケーションの効率性が改善するため、合法的なコンテンツを配信するP2P企業と共に相互の努力を続けることを前向きに捉えています。」とComcast CableのCTO Tony Wernerは語る。

「多様な地域、多様なブロードバンドオペレーターといったインターナショナルなISPにとっても、ユーザのQoSやインフラの使用を最適化するために内外トラフィック負荷を調整するという、これらの拡張された実験結果が示すポジティブな兆候を喜ばしく思っています。」とTelefonica International Wholesale ServicesのStrategy & Business Innovation主幹Emilio Sepulvedaは語る。

「この実験結果は驚くべきものでした。実験が開始されるとすぐ、私たちの膨大な米国内通信系ブロードバンドネットワークの顧客およびネットワークにそのメリットが見られました。」とVerizonのPaskoは述べる。

「これらの結果は、P2P史上の歴史的なターニングポイントを示唆するものです。最終的に、ISPとP2Pテクノロジープロバイダーは協同することができるのです。インターネットを、ISP、コンテンツオーナー、コンシュマーの必要性に応じたよりよいメディアディストリビューションプラットフォームにスケールすること、それが私たちのゴールに重要なことなのです。」

Verizonのような通信系のISPだけではなく、CATV系のISPにとっても、このP4PWGのテクノロジーを利用するメリットを確認したというのは、非常に興味深い。Verizonのアナウンスに興味を示した人々は、このアナウンスによってよりその興味を深めることだろう。

まさにComcastがFCCからの指摘を受け、P2Pプロトコルに対するスタンスの見直しを図られているそのタイミングで、こうしたISPとP2Pテクノロジーの親和性を高める動きが見られるというのは、何とも面白いところだ。

ある意味ではこうした動きはComcastにとっても非常に好都合なところがある。目下Comcastは、ネット中立性の議論において、それを確立しようとするFCCのこれ以上の介入を防ぐことに高いプライオリティを置いているだろう。つまり、ISPに対する制限が貸されることを最も危惧していると思われる。それを回避する1つの方法として、業界内の自浄的な取り組みによって民間レベルで解決するということがあるのだろう。

まさにComcastが非難を浴び、次の一手を必要としているまさにそのとき、ISPとP2Pとの親和的なテクノロジーについてのアナウンスがなされた。Comcsatとしてはこうした流れに乗り、政府の介入は必要ないのだ、ということを強く主張したいという思惑もあるだろう。もちろん、依然としてFCCはネット中立性の問題をご破算にするつもりも内容ではあるが、少なくともこうしたISPとP2Pテクノロジープロバイダとの協同した取り組みは考慮される部分もあるだろう。

Comcastの最初の一手、それがまさに彼らが制限を強いてきたBitTorrentとの(見かけ上の?)終戦協定である。そして、次の一手として、Pandoと共にISPの責任とP2Pユーザの権利を定める「P2P権利章典」を策定することを発表した。これは単にこの2社だけが取り組むというものではなく、専門家や他ISP、P2P企業、コンテンツプロバイダー等と共に策定する、というもののようだ。それと同時にComcastは、P4Pフィールドテストで行われたPandoのテクノロジーを同社ネットワークにおいても導入することを明らかにしている。もちろん、こうした動きが批判逃れのためという側面もあるのだろうが、一方で平時であればおそらくは飲んではくれないような提案が、こうした状況の力に後押しされて促進されたという解釈も可能だろう。

ちなみにニュースリリースによると、このP2P権利章典の目的としては、「消費者がP2Pアプリケーションを利用する際の選択肢および制御性、ISPがそのネットワーク上でP2Pアプリケーションを管理するために行うべきプロセスと実行を明確に定める」ことだとされている。P2Pテクノロジーがより一般的に、より効率的に利用されるようになるといいなぁと願うばかり。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/996-f09879fc

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。